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サイクリング部サイクルサッカー班が全日本室内自転車競技選手権女子の部で優勝 世界初の女子部門で初代チャンピオンに輝く

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自転車に乗って2人1チームでサッカーのようにゴールを狙う室内競技、サイクルサッカーの女子部門が、12月14、15日に開かれた全日本室内自転車競技選手権大会で初めて実施され、東京工業大学サイクリング部サイクルサッカー班が初優勝しました。優勝したのは、木澤佐椰茄さん(環境・社会理⼯学院 建築学系 学士課程4年)と藤戸木さん(理学院 物理学系 学士課程3年)のチーム「ウッドモック」です。

これまでの大会では全て男女混合で行われていましたが、今回、桃山学院大学(大阪府和泉市)で開かれた第50回大会で念願の女子部門が正式種目として新設されました。世界大会でも女子サイクルサッカーはまだ開催されていません。今回の全日本選手権大会で世界に先駆けて実現したことになり、東工大チームは世界初の女子チャンピオンに輝きました。

選手権大会の入賞者(2列目の右から3番目が木澤さん、4番目が藤戸さん)

選手権大会の入賞者(2列目の右から3番目が木澤さん、4番目が藤戸さん)

サイクルサッカーとは

サイクルサッカーは、2人1チームとなって自転車を巧みに操りながら、ゴールを狙うサッカーのようなスポーツで、体育館などで行われる室内自転車競技の⼀種です。競技には専用の自転車を使い、主に前輪を使ってドリブルやパス、シュートをします。ルールはサッカーとほぼ同じで、フリーキックやペナルティキック、コーナーキックもあります。

ほとんど立ちこぎでプレーするため、自転車はハンドルが上を向き、360度回転します。ギアは固定ギアで、後ろにこげばバックもできます。

使用するボールは表面が布製で直径は17~18センチ、重さは500~600グラム。コートの広さは11×14メートルで、試合は2対2で行います。試合時間は前半7分、後半7分の合計14分。試合中、選手は地面に足を着いてはいけません。日本ではほとんどの選手が大学から始めます。英語ではサイクルボールと呼ばれます。

全日本室内自転車競技選手権大会

日本室内自転車競技連盟が主催する大会で、学生だけでなく社会人も出場します。サイクルサッカー男⼦は18チーム、サイクルサッカー女⼦は4チームが出場しました。

サイクルサッカー班の木澤さんと藤戸さんのチームウッドモックが出場したサイクルサッカー女子部門では、1日目に4チームの総当たりのリーグ戦が、2日目に決勝戦が行われました。東工大のウッドモックは1日目の予選リーグ戦を3戦全勝し順位1位で決勝戦に進出。決勝戦では関西大学と立命館大学の合同チームと対戦しました。前半は0―0と膠着状態が続き大接戦となりましたが、後半残り約1分で得られたゴール近くのフリーキックを木澤さんが決め、1―0で勝利しました。

サイクルサッカー女子決勝戦で攻める東工大チーム(グレーのユニフォームが東工大生ペアのウッドモック、左端が木澤さん、左から2人目が藤戸さん))

サイクルサッカー女子決勝戦で攻める東工大チーム
(グレーのユニフォームが東工大生ペアのウッドモック、左端が木澤さん、左から2人目が藤戸さん)

女子予選リーグで戦う東工大チーム(右が藤戸さん、右から2人目が木澤さん)

女子予選リーグで戦う東工大チーム(右が藤戸さん、右から2人目が木澤さん)

女子決勝戦でコーナーキックする東工大チーム(左端が藤戸さん、左から2人目が木澤さん)

女子決勝戦でコーナーキックする東工大チーム(左端が藤戸さん、左から2人目が木澤さん)

試合結果を伝えた日本室内競技連盟のウェブサイトでは「女子大会は初の試みであったが、気持ちのこもったプレーが展開され、非常に見ごたえのあるゲームとなった」と評価されています。

また、サイクルサッカー男⼦部門では「全日本学生サイクルサッカー選手権大会」で優勝した増⽥翔さん(⼯学院 システム制御系 学士課程4年)と市橋啓太さん(環境・社会理工学院 建築学系 学士課程3年)のチーム(チーム名:東工大1)が健闘し、社会人のチームが多い中、ベスト8に⾷い込みました。

サイクルサッカー男子の試合(赤いユニフォームが東工大生ペアの東工大1)

サイクルサッカー男子の試合(赤いユニフォームが東工大生ペアの東工大1)

優勝した木澤さんのコメント

記念すべきこの大会で優勝することができて本当に嬉しいです。⼀緒に練習してきた同期や後輩たちのおかげで、サイクルサッカーを続けて来ることができ、優勝することができました。

女子部⾨をつくるために多くの方々にご協力いただき、ようやく正式な⼤会として開催することができました。本当に感謝しています。今後、女子選⼿を増やしてさらに活気のある⼤会にしていければと思っております。

このスポーツは世界選手権に出ることができるチャンスがあります。今後、世界選手権でも女⼦部門ができるかもしれません。そういった経験をできるのがマイナースポーツの良さだと思っています。サイクルサッカーを通して沢⼭の経験を積み、さらに成⻑していきたいです。

サイクルサッカーというスポーツを通じて、他の人がやっていないことに挑戦する行動力や試行錯誤する力、忍耐力が養われていると感じています。サイクルサッカーだけでなく、学業においてもこれから社会に出た際もこの気持ちや意欲を忘れずに努力していきたいと思います。

優勝した藤戸さんのコメント

この大会では、正式種目として初めて「サイクルサッカー女⼦」という部門ができました。その第⼀回で優勝することができ、とても誇らしく思います。それと同時に、これまでサイクルサッカーを⼀緒に練習した先輩や仲間、女⼦部門開催のために尽力してくださった⽅々に⼼から感謝しています。

これまで、サイクルサッカーの女子競技人口は少なかったため、公式戦は全て男女混合で行われていました。スポーツにおいて男女の差というのは大きく、女子選手はあまり活躍の場がありませんでした。そのような中で、正式競技として女子大会の開催ができたことは、サイクルサッカーにとって大きな⼀歩だと感じています。また、このようなサイクルサッカーの歴史に関わることができたというのは自分にとっても貴重な経験でした。

サイクルサッカーは、競技人口は少ないですが、奥の深い魅力的なスポーツです。またサイクルサッカーを通して様々な経験を積むことができます。これからさらにサイクルサッカーが盛んになっていってほしいと強く思います。

わたしは、春からは4年生に進学し、物理系の研究室に所属します。研究室では忙しくなるかもしれませんが、研究もサイクルサッカーも頑張っていきたいです。

東工大サイクリング部とは

東工大の公認サークルとして、東京工業大学、お茶の水女子大学、東京外国語大学の学生を中⼼に活動しています。主にツーリング班、サイクルサッカー班、レーサー班の3班に分かれて100名ほどが活動しています。今回メンバーが優勝したサイクルサッカー班は東⼯大大岡⼭キャンパスの屋内運動場で週2回練習しています。

東工大基金

サイクリング部の活動は東工大基金によりサポートされています。

東工大への寄附 > 東京工業大学基金

問い合わせ先

広報・社会連携本部 広報・地域連携部門

E-mail : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975


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