東京工業大学の弓道部男子が東京都学生弓道連盟の2019年リーグ戦3部で優勝し、2部との入れ替え戦にも勝利して、2020年リーグ戦2部への昇格を果たしました。弓道部主将の磯部凌さん(情報理工学院 情報工学系 学士課程2年)らが1月20日、益一哉学長に成績を報告しました。リーグ戦で1試合20射すべてを的中させ「皆中賞」を受賞した會田雄大さん(物質理工学院 材料系 学士課程4年)と女子リーグ戦で的中率10位となり表彰された竹内瑞希さん(工学院 電気電子系 学士課程3年)、およびリーグ戦当時の主将だった樫村耕佑さん(理学院 数学系 学士課程3年)も表彰状を手に、一緒に益学長に報告しました。
東京都学生弓道連盟によると、東工大弓道部男子は10月19日、リーグ戦3部Aブロックの順位決定戦で優勝をかけて東洋大学と対戦しました。各校8人ずつ各自20射し計160射の合計的中数を競い、121中対108中で勝ち、優勝しました。翌10月20日、リーグ戦入れ替え戦で2部の立教大学と対戦し、126中対114中で勝ち、2部への昇格が決定しました。
個人成績では會田さんがリーグ戦の対東京理科大学戦で20射すべてを的中させたほか、竹内さんがリーグ戦全体の的中率0.813で女子10位の好成績をあげました。
2部昇格 主将 磯部凌さんのコメント
この度は3部優勝、そして2部昇格を果たし、大変嬉しく思います。僕自身出場は少なかったのですが、長い間目標としていた2部昇格の瞬間を一番近くで見ることができ、とても感慨深いです。そんな念願の2部で、今年度は自分が主将として戦っていくこととなり、大変身の引き締まる思いでいっぱいです。お世話になってきた先輩方は引退されましたが、東工大弓道部がさらに飛躍していけるよう、学業と並行しつつ、部員全員で一丸となって全力で一年間頑張りたいと思います。
引き続き応援のほどよろしくお願いします。
2部昇格 前主将 樫村耕佑さんのコメント
昨年のリーグ戦に引き続き3部Aブロック優勝、そして念願の2部昇格を果たすことができ、とても嬉しく思います。リーグ戦が始まる前から「今年こそ2部昇格ができる」という、これまでの今年の戦績からくる自信があり、それが自分たちを2部昇格まで押し上げてくれました。私は主将でありながらも全試合において足を引っ張ってしまっていた印象がありますが、周りで戦ってくれていた選手や試合に出ずとも応援してくれる部員のみんなのおかげで勝つべき試合を勝っていくことができたのだと思います。
このリーグ戦をもって、私たち3年生は引退となりました。これからは勉強に専念できる時間が増えると思うので、より一層勉学に励んでいきたいと思います。また、現役で活動している部員の活躍と、東工大弓道部のさらなる発展を願っています。
皆中賞 會田雄大さんのコメント
4年生ということで、今年が学生弓道最期の年でした。4年生からは材料系の研究室に所属するため、1年前に引退したのですが、研究生活と並行して復帰という形で選手としてさらに1年弓道に励みました。その集大成としてこの様な結果を残すことができ、大変嬉しく思っております。部としましても、リーグ戦で2部に昇格と大きな目標を達成し、それに貢献できたことに満足しております。
この様に弓道生活を締めることができたのも、指導を賜った先生、先輩方や、競い合った同期や後輩達のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
的中率10位 竹内瑞希さんのコメント
4今年度のリーグ戦では、女子個人的中率第10位という成績を残すことができました。直前の練習試合は上手くいかず不安があったのですが、本番で成績が残せたのは一緒に戦ってくれた女子部員や指導してくれた同期など様々な人に支えていただいたからです。この結果は1人では出すことの出来なかった結果だと思います。
もう弓道部は引退し、今後は研究室での生活が始まります。今後は後輩の活躍を見守りつつ、今まで弓道に割いてきた時間を使って研究を頑張っていきたいです。
東工大弓道部とは
東京工業大学弓道部は東工大公認の体育系サークルです。日置流印西派として、浦上博子先生、礒部孝先生のもと、現在は男子15名、女子5名で活動しています。大岡山キャンパスの一角にある弓道場で週に3回練習しています。部員の3分の2以上が大学から弓道を始めており、誰にでも試合に出るチャンスがあります。また、週3回の練習以外では好きな時間に練習ができるので勉強との両立も可能です。