7月14日、大岡山キャンパスにて「Sharing Asia:アジアの環境問題とその解決」が開催されました。このイベントは、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」であるキャンパス・アジアプログラム 第3回サマープログラムの一環として開催された、TKT CAMPUS Asia Consortium2014グローバル・ワークショップです。
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サマープログラムに参加中の留学生、東工大生、教職員、本学卒業生、そして学外からの一般聴衆を含む、約200名の参加がありました。特別講師として、本学リベラルアーツセンター・池上彰教授、同パトリック・ハーラン講師を迎え、日本語と英語で討論が行われました。
池上教授、パックン講師とともに、中国・清華大学、KAIST(韓国科学技術院)、香港科技大学、シンガポール・南洋理工大学からの留学生が1名ずつと、東工大生2名、計6名の学生がパネリストとして登壇しました。東工大生の2名は今夏、キャンパス・アジアプログラムにより清華大学とKAISTに留学予定の学生です。
まず、登壇した学生それぞれが、「アジアの環境問題とその解決」というテーマに基づいて発表を行いました。PM2.5問題に始まり、黄砂、二酸化炭素貯留(CCS)、3Dプリンターを利用したリサイクル、森林破壊や水不足対策、バイオマス・エネルギーの利用と、各自の研究分野に関連するテーマが挙げられました。池上教授、パックン講師とのディスカッションでは、環境はすべての研究に関係する課題であり、それぞれの立場で環境の意識を高めていくことが大切であることが強調されました。
その後、会場に座っている6名の留学生から質問がありました。中でも「これらの環境問題に対して、自分たちのようなエンジニアがこれからできることは何か?」という問いかけには、池上教授、パックン講師から「いい質問ですね!(Good Question!)」と声がかけられました。つづいて、環境問題のような技術的な課題には、技術の専門家が政策決定の場に入るべきである、というコメントがありました。
質疑応答の後、パネリストの学生達から、環境問題に関して自分たちが今できることとして、エコがかっこいいという風潮を作る、多少の不便さを我慢する犠牲的精神も必要、技術同士で競争してより良い技術を創ることが大切である、という発言がありました。最後に両先生は、「若者よ、(選挙で)投票しよう!」としめくくり、盛況のうちに会は幕を閉じました。
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