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高校生・高専生「富岳」チャレンジを開催 世界最高性能を体験するスパコン甲子園

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東京工業大学 学術国際情報センターは9月13日~22日、理化学研究所 計算科学研究センター、大阪大学 サイバーメディアセンターとともに、世界最高性能のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使ってプログラミングを体験するオンラインイベントを開催しました。

「高校生・高専生『富岳』チャレンジ~SuperCon本選出場者によるスパコン甲子園!~」という名称で、全国の高校生・高専生16チームが参加しました。

中止されたスーパーコン本選の16チームを招待

学術国際情報センターと阪大サイバーメディアセンターは毎年、高校生と高専生を対象にスーパーコンピューティングコンテストSuperCon(スーパーコン)を開催しています。本選は夏休みに行われ、東工大と阪大に出場チームメンバーが集まり計算速度の優劣を競ってきました。2020年のコンテストは予選で本選出場チームが決まったものの、新型コロナウイルス感染拡大のため、本選は中止しました。本選出場予定だった19チームを招待し、そのうち16チームが参加し富岳を使ったプログラミング体験をオンラインで行いました。富岳は理研に設置され、2021年度の共用開始を目指し開発中ですが、6月にスパコンランキングで世界1位となりました。

富岳チャレンジでは、SuperCon2020の予選問題に対して並列プログラミングAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)であるOpenMP(オープンエムピー)を用いたプログラミングに取り組むことを課題としました。16チームはリモートで課題に取り組みました。学期中であるため、期間は約1週間で、参加チームは13時から20時まで富岳にアクセスできます。コンテストではなく富岳の体験が目的です。

閉会式で「貴重な経験」と報告

最終日の9月22日にオンラインで閉会式を行い、各チームに対する講評を行いました。参加した16チームの高校生・高専生、本学、理研、阪大をはじめ、文部科学省、共催団体、協賛企業等の関係者が参加しました。

閉会式は、理研計算科学研究センターの松岡聡センター長(本学情報理工学院特任教授)のあいさつ、阪大の西尾章治郎総長のビデオメッセージから始まりました。続いて、富岳でプログラミングを体験した参加チームが「富岳の性能を活かすプログラミングは難しかった」「大変貴重な体験だった」などの感想を報告しました。

その後、本学情報理工学院 情報工学系の中村誠希助教が問題解説と問題作成者としての講評を述べ、理研計算科学研究センターの似鳥啓吾技師が富岳活用の視点から講評を行いました。文部科学省研究振興局の杉野剛局長から、参加チームに対して「文部科学大臣特別賞」を授与すると発表しました。最後に、本学益一哉学長が、自身の学生時代の体験をふまえた熱いエールを送り、閉会となりました。

閉会式で挨拶する理研の松岡センター長
閉会式で挨拶する理研の松岡センター長

自分のコンピュータ体験を閉会式で話す益学長
自分のコンピュータ体験を閉会式で話す益学長

閉会式でメッセージを語る阪大の西尾総長
閉会式でメッセージを語る阪大の西尾総長

参加した16チーム

チーム名
学校名
bstc2019
静岡県立磐田南高等学校
Citrus
灘高等学校(兵庫県)
cpc
白陵高等学校(兵庫県)
eightbit
千葉県立木更津高等学校
KNK
広島県立広島皆実高等学校
krm
久留米工業高等専門学校(福岡県)
MagicalK
東京都市大学付属高等学校(東京都)
mochocho
サレジオ学院高等学校(神奈川県)
Nasu
福岡県立博多青松高等学校
Nihilism
静岡県立浜松工業高等学校
NPC
N高等学校
OverJOI
筑波大学附属駒場高等学校(東京都)
shinkyu
早稲田大学本庄高等学院(埼玉県)
SpRatoon
静岡県立浜松工業高等学校
supercon
開成高等学校(東京都)
UKI
広島県立広島皆実高等学校

お問い合わせ先

学術国際情報センター

E-mail : nisizaki@cs.titech.ac.jp


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