東京工業大学で学生のキャリア教育を実施するイノベーション人材養成機構(IIDP)は、2月9、10日の2日間、博士後期課程の学生を対象として英語による就職・インターンシップ面接の研修「英語ジョブ・インタビュー(Job Interview)研修」を行いました。2017年度からキャリア教育の一環として開催しています。昨年度から東工大同窓会の蔵前工業会の支援を受け、今年度は初めてオンラインで開催しました。
大学院課程学生の進路はグローバル化が進んでおり、海外企業や大学・研究機関への就職・インターンシップ事例が増えています。また、海外企業からの採用も年々顕著になっています。この研修では、海外の企業等への就職やインターンシップ面接の際、どのように自分自身を英語でアピールすれば効果的か、実践練習を交えて習得します。
毎回、募集開始後すぐに定員に達するほど学生の関心が高い研修であり、今回も博士後期課程学生30名が2日間にわたって参加しました。
ベルリッツ・ジャパン株式会社から派遣された講師が指導し、3クラスに分かれた学生は自分の経歴や研究内容、強みを英語で説明することを学びました。また、自分の研究が社会で応用できる可能性、日本と海外の研究体制の比較といった内容について意見を説明することにも挑戦しました。
さらに「どのように伝えれば効果的か」「質問に対してどのように答えるのが望ましいか」「面接の際に気を付ける点は何か」「答えに窮する質問を受けたらどうすればよいか」などについて、英語表現方法も交えて学び、学生同士でも実践練習を重ねました。最後は、各学生が講師と1対1の本番同様の模擬面接を行い、2日間の成果を確認しました。 参加した学生からは「ベテラン講師のもと、充実した面接練習ができた」「どのように英語を組み立てればよいのか、学びが多かった」「就職やインターンシップ面接にどのように備えればよいのかわかった」といった感想が寄せられ、海外に活躍の場を求める貴重なきっかけとなりました。
また、日本人、留学生、社会人といった様々な学生同士が交流を深め、お互いに刺激を与えあう機会にもなりました。
グローバル人材を育成するIIDPの取り組み
イノベーション人材養成機構(Innovator and Inventor Development Platform、IIDP)は、本学に在籍する大学院学生へ向けたキャリア科目を開講し、キャリア教育を実施・支援する組織です。今回のような英語ジョブ・インタビュー研修も含め、学生が関心・興味に応じてグローバル展開できる実質的な力を身につけるプログラムを通して、引き続き大学院学生のキャリア形成を支援していきます。たとえば、JETRO(日本貿易振興機構)との共催で、毎年「キャリアトーク~東工大学生と外資系企業の交流会」を開催しています。留学生をはじめとする東工大生にとって、外資系企業との接点を持つことは、将来国際的に活躍する意識を高める機会となっています。
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