東京工業大学は3月26日、大岡山キャンパス東工大蔵前会館にて、2020年度(令和2年度)学位記授与式を執り行いました。
この春は、全ての学士課程卒業生や大学院課程修了生が参加できるようにと、昨年より準備を進めてきました。しかしながら、1月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえた結果、感染予防対策の観点からやむを得ず、令和元年度学位記授与式と令和2年度9月学位記授与式と同様、規模を縮小し、卒業生・修了生の代表だけが出席して行いました。式典の模様はYouTube本学公式チャンネルにてライブ配信されました。
式には、学長、理事・副学長、監事、来賓のほか、学士課程卒業生1,090名より代表7名、修士課程修了生1,559名より代表6名、専門職学位課程修了生32名より代表1名、そして博士課程修了生162名より代表者5名が出席しました。学士課程は11時から、大学院課程は14時から行いました。
益一哉学長は英語で式辞を述べ、学士課程の卒業生と大学院課程の修了生、またご家族へのお祝いの言葉とともに、門出のメッセージを贈りました。益学長は、まず、新型コロナウイルス感染症の流行で国内外が未曾有の危機に直面する中でも、困難を乗り越え、無事に学位を取得した卒業生・修了生に対し、敬意を表しました。そして、本学同窓生の活躍を例に挙げ、東工大の伝統を受け継ぎ、未来を見据え、世界が直面する可能性のある課題の解決に向けて挑戦を続けるよう、期待を寄せました。
本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」の井戸清人理事長(1973年理学部数学科卒)が来賓として祝辞を述べました。
続いて、学士課程、大学院課程ともに、各学院の代表者に益学長から学位記が授与されました。また、学士課程学生の勉強意欲の向上を図ることを目的として学業成績が優秀な学生(各系から1名、合計17名)を顕彰する令和2年度東京工業大学優秀学生賞の表彰も行われました。
最後に、学士課程卒業生総代の加藤宏典さん(生命理工学院 生命理工学系)と大学院課程修了生総代の高橋亮さん(理学院 物理学系 博士後期課程)が謝辞を述べました。
コロナ感染リスクを減らすため、代表学生以外の学位記は、3月25日と26日の2日間に分けて各学院より卒業生・修了生に渡しました。本館前のウッドデッキに用意された記念撮影用の看板の前で、思い出の写真を少人数で撮る学生もいました。謝恩会やお祝いの会などの懇親会は自粛を呼びかけました。
卒業生、修了生のみなさん並びにご家族のご健康とご活躍を心よりお祈りします。
なお、益学長が述べた式辞は以下のページからご覧いただけます。