ミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密
要点 熱帯・亜熱帯性のムール貝の一種ミドリイガイにおいて、高い完成度で全ゲノム情報を再構築することに成功した。 得られた情報は、今後マイクロプラスチック粒子や汚染物質に対する貝の応答をはじめ、生理学、生態学、水産食品学等様々な研究への活用が期待される。 得られた配列情報から、ムール貝類が水中基盤に付着するために合成するタンパク質の糸「足糸(そくし)」の耐久性のしくみが明らかになった。 概要...
View Article二酸化炭素排出実質ゼロに向けて「ゼロカーボンエネルギー研究所」を設置 エネルギーの安定供給と経済性を有した炭素・物質循環社会の実現に向けて
東京工業大学は、科学技術創成研究院先導原子力研究所を改組し、ゼロカーボンエネルギー研究所(略称「ゼロカーボン研」、ZC)を2021年6月1日(火)に設置します。 設置の趣旨 世界各国では、2050年までに脱炭素社会実現に向けて、二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルに取り組んでいます。...
View Article炭素の二重結合の逆方向異性化反応を開発 光照射を使わずにトランス型からシス型への効率的変換に成功
要点 1,3-ジエン[用語1]の異性化をトランス体[用語2a]からシス体[用語2b]へと、光照射せずに通常とは逆方向に異性化させることに成功 金属-金属結合パラジウム二核錯体が関与の新オレフィン異性化機構を解明 異性化反応に必要なエネルギーを別の有機変換反応から注入することを実現 概要 東京工業大学 物質理工学院...
View Article東工大と横浜市が包括連携協定を締結
東京工業大学のすずかけ台キャンパスが位置する神奈川県横浜市では、市内及び近隣の29大学と「大学・都市パートナーシップ協議会」を設立し、様々な連携協力を進めています。また、個々の大学との包括連携協定に基づく取組も行われています。 本学では研究成果の社会実装に力を入れており、こうした動きと連携することで、横浜市内におけるイノベーションや地域課題解決を進めることが期待されてきました。...
View Article東工大美術部が附属図書館で第6回作品展を開催
美術部「図展」のポスター 東京工業大学の公認サークルである美術部による作品展「図展(とてん)」が、1月7日から1月13日にかけて、東工大附属図書館との協働により大岡山キャンパスの附属図書館で開かれました。図書館の1階ロビーに、作品7点を展示しました。...
View Article結晶構造の次元性変化を人為的に制御し電気抵抗が3桁変化するスイッチを実現
要点 2次元構造セレン化スズと3次元構造セレン化鉛の固溶体を作製し、自然材料では存在しない相境界を人工的に形成 温度変化によって3次元構造から2次元構造へ可逆的に転移 金属から半導体の電子構造へ変化し、電気抵抗率が3桁増加 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article平原徹准教授と熊谷悠准教授が2020年度「東工大の星」支援【STAR】に決定
東京工業大学は、2020年度「東工大の星」支援【STAR】(英語名称:Support for Tokyo Tech Advanced Researchers【STAR】)の採択者に理学院 物理学系 平原徹准教授と科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所 熊谷悠准教授の2名を決定し、3月5日発表しました。...
View Articleがん細胞上で薬剤を化学合成 生体内で薬剤の骨格を作る新しいプロドラッグ概念
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の田中克典教授(理化学研究所(理研)開拓研究本部田中生体機能合成化学研究室主任研究員)らの研究チーム※は、生体内に導入できる「人工金属酵素[用語1]」によって薬剤の骨格を構築できる遷移金属触媒反応[用語2]を開発しました。...
View ArticleGタンパク質共役受容体活性化の鍵となる仕組みを解明 受容体に複数の状態が共存することが明らかに
要点 様々な薬のターゲット分子であるヒトのアデノシンA2A受容体(A2AR)の活性化の鍵となる仕組みを解明 A2ARに複数の状態が共存し、その比率が活性化状態に依存して変化することを発見 A2ARのリガンド結合部位からGタンパク質への長距離の情報伝達経路を特定 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系のチャン・フ・ズイ助教、北尾彰朗教授、理化学研究所...
View Article公務員の仕事を知るセミナーを初めて開催
東京工業大学のイノベーション人材養成機構(IIDP)と学生支援センターキャリア支援部門は、1月28日と2月22日、公務員の仕事に関心を持つ学生を対象に「キャリアとしての国家公務員」「キャリアとしての東京都庁」と題した特別セミナーをオンラインで開催しました。2021年度の採用試験の概要が発表される時期にあわせ、より多くの東工大生にキャリア選択肢の一つとして公務員について知ってもらうことを目的として初め...
View Article菅野了次教授が2021年度 電気化学会 学会賞(武井賞)を受賞
東京工業大学 科学技術創成研究院 全固体電池研究ユニットの菅野了次教授が、電気化学会の2021年度学会賞(武井賞)を受賞しました。受賞テーマは「新しい電気化学材料の創製と蓄電デバイス開発」です。表彰式は、3月22日から24日までオンラインで開催された電気化学会第88回大会で行われました。菅野教授は3月23日、同大会で受賞講演を行い、次世代の蓄電デバイスについて話しました。...
View Article結晶のキラリティ制御で向きが反転する光電流を発見 光スピントロニクスへの応用に期待
要点 磁石の性質をもたない有機と無機ナノシートの積層構造から、光を用いたスピントロニクス[用語1]に向けた半導体材料を作ることに成功。 鏡像が自身と重なり合わないキラリティ[用語2]をもつ有機分子と、スピン[用語3]への強い効果をもつ重元素(原子番号の大きい元素)を含んだ無機化合物のハイブリッド化で達成。...
View Articleフォークボールの落ちる謎をスパコンで解明
要点 フォークボールの落ちる理由が「負のマグヌス効果」であることを初めて解明。 投げた直後の球速、回転速度、回転軸(ボールの縫い目)が分かれば、その後のボールの軌道が予測可能に。 概要 東京工業大学...
View Article令和2年度 東京工業大学学位記授与式挙行 学士課程1,090名、大学院課程1,753名が卒業・修了
東京工業大学は3月26日、大岡山キャンパス東工大蔵前会館にて、2020年度(令和2年度)学位記授与式を執り行いました。...
View Article令和2年度手島精一記念研究賞受賞者が決定
東京工業大学では、東工大関係者と大学院課程学生の研究を奨励するため、特に優れた研究及び著述の業績をあげた者を選び、「手島精一記念研究賞」を授与しています。 今年度は、研究論文賞、博士論文賞、留学生研究賞、発明賞、若手研究賞(藤野・中村賞)及び著述賞の6つの賞を、26件・計42名が受賞しました。受賞者には、2021年4月19日(月)に実施する授与式で、賞状と副賞が贈られます。 手島精一記念研究賞とは...
View Article原子力エネルギー教育でマサチューセッツ工科大と学生交流協定を締結 2年間の試行を経て、正式なプログラムとして交流を強化
東京工業大学の工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院の3学院は3月1日、マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)原子力科学工学科と結んでいた学生交流に関する協定を改訂し新たに締結しました。2019年から学生の相互留学を試行するプログラムを始めましたが、今回の新協定により2021年度から正式なプログラムに昇格し、交流が本格化することになります。...
View Article「より優れた教育の推進に」令和元年度東工大教育賞授与式を実施
東京工業大学は3月2日、「東工大教育賞」の授与式をオンラインで行いました。 この賞は、教員の教育方法及び教育技術等の向上を図り、より優れた教育を推進することを目的として制定されたもので、今回で18回目となります。 授与式では、最優秀賞に選ばれた教育革新センターの大浦弘樹准教授ほか受賞者に対して、益一哉学長から祝辞が送られました。 授賞式に参加した受賞者達と益学長(左上)...
View Article齋藤優太さんが第3回日本オープンイノベーション大賞「内閣総理大臣賞」を受賞 人工知能によるアルゴリズムの評価技術を開発、無償公開
授賞会場の齋藤さん 東京工業大学 工学院 経営工学系の齋藤優太さん(学士課程4年、中田和秀研究室)が、第3回日本オープンイノベーション大賞・内閣総理大臣賞を受賞しました。2月25日に虎ノ門ヒルズ(東京都港区)で開催された授賞式で、賞状と記念品が贈られました。...
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