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公務員の仕事を知るセミナーを初めて開催

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東京工業大学のイノベーション人材養成機構(IIDP)と学生支援センターキャリア支援部門は、1月28日と2月22日、公務員の仕事に関心を持つ学生を対象に「キャリアとしての国家公務員」「キャリアとしての東京都庁」と題した特別セミナーをオンラインで開催しました。2021年度の採用試験の概要が発表される時期にあわせ、より多くの東工大生にキャリア選択肢の一つとして公務員について知ってもらうことを目的として初めて開催し、両日とも学士課程から博士後期課程までの約100名の学生が参加しました。

「キャリアとしての国家公務員」では、はじめに、経済産業省から東工大へ研究出向しているIIDPの和泉章特任教授から概要説明がありました。日本の府省庁の構成、国家公務員のキャリアパス、国家公務員試験の概要・内容・対策、東工大から公務員への就職状況、独立行政法人の概要などについて話しました。特に、国家公務員試験合格者は採用希望時期を最大3年間延長できることを知らなかった学生も多く、早い時期に挑戦しておくことが自身のキャリアの選択肢を広げることを知る機会となりました。

続いて、国土交通省・経済産業省に勤めている本学卒業生の若手国家公務員が、国家公務員を目指した理由、業務内容、やりがいを感じることなどについて話しました。厳しい局面を乗り越えた経験、自分でキャリアを切り開いた経験を聞き、信念や誇りを持って仕事をする先輩の様子に、参加した学生は大きな刺激を受けました。また、学生からは、民間企業との違い、ワーク・ライフ・バランス、留学制度などについて多くの質問が寄せられ、国家公務員というキャリアについての具体的なイメージを持つこともできました。

国土交通省職員の卒業生が「技術系総合職に求められること」を説明

国土交通省職員の卒業生が「技術系総合職に求められること」を説明

「キャリアとしての東京都庁」では、まず、東京都人事委員会事務局の担当者が、東京都庁の組織、業務内容、採用試験などについて説明しました。東京都の予算規模はスウェーデンに匹敵する大きさであり、人口も多いことから、職員が担当する業務の範囲が広いことがよくわかりました。

続いて、東京都下水道局に勤めている就職4年目の本学卒業生から、業務内容や試験対策の経験談、求められる人材像について話を聞きました。東工大から東京都庁に就職する学生は毎年多くいますが、東京都の特徴、東京都庁で働くことの魅力が伝わり、特に、「都庁は国の役割が集結した組織」という説明に魅力を感じた学生が多かったようです。

東京都職員の卒業生が都の特徴について説明

東京都人事委員会事務局の職員が都の特徴について説明

参加学生のアンケートによると、「今回のセミナーに参加したことで公務員(試験)に対する興味が増した」と回答した学生は、約85%にもおよびました。また、「公務員について、どんな人がどんなことをしているかを初めて知った」「現場での実装と本省でのルールづくりを繰り返すことができる点に大変魅力を感じた」「公務員ならではのやりがい、公務員にしかできないことを聞けて印象に残った」「具体的な仕事内容を聞けておもしろかった」「採用試験体験談を教えてもらい、自分のスケジュールと照らし合わせて考えることができた」といった様々な感想が寄せられました。

学生が自身のキャリアについて考える際、実際に働いている方の話を聞き、大きな影響を受けることがあります。また、キャリアの選択肢を自ら狭めることなく、様々な業種・職種の話を聞いてみることは、とても重要です。
IIDPとキャリア支援部門では、学生のキャリア形成を支援するために、今回のようなセミナーを継続して企画していく予定です。

お問い合わせ先

イノベーション人材養成機構(IIDP)

E-mail : iidpinfo@jim.titech.ac.jp


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