東京工業大学は東工大発のベンチャー企業を育成する初のイベントとして、3月3日、「第1回東工大ベンチャー・フェスティバル2021」(1st Tokyo Tech Venture Festival 2021)をオンラインで開催しました。『ニューノーマル時代を切りひらく東工大「Deep Tech」スタートアップの力!』と題し、研究・産学連携本部とオープンイノベーション機構が主催しました。
このイベントはベンチャー企業の創出と育成およびスタートアップ・エコシステム※の構築が目的です。東工大発ベンチャーや教員、学生が発表し、参加者の間で新しいネットワークが生まれる機会となりました。企業の新規事業や経営戦略の担当者、ベンチャーキャピタルを中心に、約400名の参加者がライブ配信を視聴しました。
- ※
- スタートアップエコシステム:スタートアップ企業と、金融機関・大学・企業等の組織とが結びつき、新しいスタートアップ企業を次々と生み出して発展していくシステムのこと。組織間のつながりによる循環を自然界の生態系(エコシステム)になぞらえてこのように呼ぶ。
益一哉学長の開会あいさつに続き、計7人が基調講演と特別講演を行いました。
基調講演1 |
「多様性の時代に、人類のよき存続を見据えたベンチャーを」 滝久雄氏(株式会社ぐるなび 取締役会長・創業者) |
---|---|
基調講演2 |
「ニューノーマル時代を切りひらく世界のスタートアップ動向と東工大発ベンチャーへの期待」 ジョン・メツラー氏(カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネス講師、北カリフォルニア日本協会 前理事長) |
特別講演1 |
「世界の投資家は何を見ているか?」 アレン・マイナー氏(ケイレツ・フォーラム・ジャパン 代表) |
特別講演2 |
「スタートアップと大企業の連携の成功と失敗-今、気をつけたい付き合い方-」 鮫島正洋氏(内田・鮫島法律事務所 パートナー) |
特別講演3 |
「大学とイノベーションの関係について」
伊佐山元氏(WiL 共同創業者兼CEO) 「東工大発オープンイノベーションプラットホームTo BE」 大嶋洋一(東京工業大学オープンイノベーション機構 副機構長、教授) |
特別講演4 |
「世界を目指すベンチャーの最新事情 スタートアップが今注目するタイの国家戦略」 高橋祐三氏(ナショナル・イノベーション・エージェンシー・タイ シニア・アドバイザー) |
講演の合間には、短時間の発表を行う「ピッチ」のプログラムが4回行われ、選抜された東工大発ベンチャー企業、本学学生及び本学教員が各々の技術やビジネスモデルについて発表しました。発表に対して、司会者やオブザーバーによる質問が行われ、参加者からオンライン上の質問も続きました。
最後に、渡辺治理事・副学長(研究担当)/研究・産学連携本部長が「東工大発ベンチャーネットワークへの期待」と題して閉会のあいさつを行い、終了しました。
ピッチ (登壇順) |
東工大発ベンチャー企業によるピッチ 11件 : 株式会社Synspective、株式会社Jij、株式会社クリエイティブAIロボティクス、インテリジェント・サーフェス株式会社、つばめBHB株式会社、合同会社分子ロボット総合研究所、aiwell株式会社、アヘッド・バイオコンピューティング株式会社、メディギア・インターナショナル株式会社、株式会社digzyme、株式会社グリーンケミカル 本学学生によるピッチ 5件 本学教員によるピッチ 3件 |
---|