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最新技術の活用で超スマート社会を論じる第3回SSS推進フォーラムを開催

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東京工業大学が設立した超スマート社会推進コンソーシアム(SSS)は、3月8日、「バーチャル空間(デジタルツイン)の進化と新しいライフスタイル」と題した技術フォーラムをオンラインで開催しました。超スマート社会実現に資する最新技術トレンドを紹介するとともに、パネルディスカッションを通して新たな「気づき」を得ることが目的です。学内外から346名が参加し、デジタル技術、AI(人工知能)技術、AR/VR(拡張現実/仮想現実)技術の具体的な応用や活用を通した未来の超スマート社会への展望を論じました。

デジタルツイン:現実の世界から収集したデータを、双子(ツイン)のように、コンピュータ上で再現する技術です。膨大なデータを元に、現実に近いシミュレーションが可能となります。

各分野の専門家の講演

コンソーシアムのコーディネーターで、超スマート社会卓越教育院長・工学院教授を務める阪口啓教授のあいさつの後、5名の講演者が、各専門分野における技術活用について講演しました。

基調講演 : 超スマート社会の実現に向けて/マイクロソフト最新テクノロジー

日本マイクロソフト 榊原氏の講演
日本マイクロソフト 榊原氏の講演

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 最高技術責任者 兼 マイクロソフトディベロップメント株式会社 代表取締役社長 榊原彰氏

新たな社会課題を解決するツールとして、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、デジタルツイン、XR(VR=仮想現実、AR=拡張現実、MR=複合現実などのコンピュータ技術の総称)など、超スマート社会の実現に向けてマイクロソフト社が提供する様々な最新テクノロジーの活用事例が紹介されました。

講演1 : NTTグループの街づくり事業の取組

NTTアーバンソリューションズ 上野氏の講演
NTTアーバンソリューションズ 上野氏の講演

NTTアーバンソリューションズ株式会社 取締役 デジタルイノベーション推進部長 上野晋一郎氏

IOWN(イノベイティブ・オプティカル・アンド・ワイヤレス・ネットワーク、Innovative Optical and Wireless Network)やDTC(デジタルツイン・コンピューティング、Digital Twin Computing)の構想とともに、社会課題を解決し新たな街づくりを支えるうえでデータの複製・融合・交換から得られる新たな価値の紹介が行われました。

講演2 : ビル空調業界におけるデジタルツインの活用

アズビル 大曲氏の講演
アズビル 大曲氏の講演

アズビル株式会社 東南アジア戦略企画推進室 マネージャー 大曲康仁氏

ビル空調業界でのデジタルツインの応用事例やSDGs(持続可能な開発目標)との関連性とともに、日本や東南アジアでのビル管理に関するアズビルの取り組みについて紹介がありました。

講演3 : 「デジタルツイン」による少し先の未来をお魅せします

富士通 及川氏の講演
富士通 及川氏の講演

富士通株式会社 エバンジェリスト推進室 室長 及川洋光氏

工場ラインの可視化やシミュレーションなどの実例を踏まえ、AR技術やデジタルツインで広がる世界が紹介されました。また、ビジョンの再構築の重要性が示されました。

講演4 : みんなの首里城デジタル復元プロジェクトとXRにおけるデジタルコンテンツの未来

川上准教授の講演
川上准教授の講演

情報理工学院 特任准教授/デンソーITラボラトリ シニアリサーチャー 川上玲氏

個々人の画像データから首里城全体像をデジタル復元するプロジェクトを主題に、形のないものをデジタル化する技術やXRコンテンツの将来像についての考察が紹介されました。

パネルディスカッション

講演した5名と、阪口教授、工学院の福田英輔特任教授をパネリストに迎え、工学院 システム制御系の畑中健志准教授がモデレーターとなり、各専門分野における将来的な技術活用についてのパネルディスカッションを行いました。

デジタルツインにおけるモデリング精度や画像の精粗、現場のビルや工場へ応用する場合の具体的な課題、データの民主化と倫理、XR技術の産業上の応用など、広範囲にわたるテーマについて議論され、また、参加者からも多岐にわたる質問が寄せられ、活発な質疑応答となりました。

フォーラムに登壇した参加者(顔画像を合成)上段左から 榊原氏、上野氏、大曲氏、及川氏、川上特任准教授 下段左から 水本哲弥理事・副学長(教育担当)、岩附信行教授、阪口教授、福田特任教授、畑中准教授

フォーラムに登壇した参加者(顔画像を合成)
上段左から 榊原氏、上野氏、大曲氏、及川氏、川上特任准教授
下段左から 水本哲弥理事・副学長(教育担当)、岩附信行教授、阪口教授、福田特任教授、畑中准教授

パネルディスカッションの後、コンソーシアム運営委員会 委員長の岩附信行教授から、超スマート社会推進コンソーシアムの説明があり、水本理事・副学長が閉会のあいさつを行いました。

参加者からは、「参加して多くの気づきを得ることができました」「今後の展開を楽しみにしています」などの感想が寄せられました。

超スマート社会推進コンソーシアムとは

東京工業大学は、超スマート社会(Society 5.0)の実現を推進する「超スマート社会推進コンソーシアム」を2018年、設立しました。参加機関と連携して人材育成から研究開発までを統合した新たな次世代型社会連携教育研究プラットフォームを構築します。

お問い合わせ先

超スマート社会推進コンソーシアム事務局

E-mail : sss-secretariat@sss.e.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3625


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