東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の日本語セクションは、春休み期間の2月17日から3月31日の毎週水曜日に、留学生が日本人学生とオンラインで交流するオープンスペースを開催しました。学期の間は「にほんご相談室」※を週2回開き、昼休みに留学生が集まって日本語を学んでいますが、春休みや夏休みの間は、活動を休止していました。留学生から、「春休み中も日本語を練習したい」「にほんご相談室で出会った友人や教員、日本人学生とも交流を続けたい」という声が上がり、春休みにも開室することになりました。
オンラインオープンスペースは、国際交流や日本語学習に関心のある、東工大の留学生と日本人学生が集まり、グループに分かれて自由に会話をする場所です。ちょうどお昼時に開催したので、ランチや飲み物の持ち込みも可能な、リラックスした雰囲気となりました。もともと知り合いの学生も、初めて参加する学生も、自然に会話の輪に入り、和気あいあいと楽しむ様子が見られました。
アンケートでは、参加者から「友達が作れて、とても良い経験になりました」「よいアドバイスをもらえてうれしいです。にほんご相談室が大好きです」「いろんな日本語を練習できて、とても助かります」などの感想が寄せられました。
リベラルアーツ研究教育院日本語セクションは、2020年度に本イベントを含めて6回にわたって、オンラインイベントを開催し、留学生の異文化間交流支援と日本語学習支援を行いました。合計のべ244名の留学生、日本人学生が参加しました。
2020年度のオンラインイベント
- にほんご相談室(臨時の日本語学習・会話支援)[4月]
- 写真コンテスト[6月]
- 北鎌倉・川崎民家園ツアー[9月]
- ウェルカムコーヒーアワーズ[9月]
- ひなまつりパーティー[3月]
春休みオープンスペースに参加した学生の感想(所属・学年は実施当時)
(チン・キョクトウさん 環境・社会理工学院 社会人間科学系 修士課程1年)
(ドルサ・テヨルス・アセンシさん 情報理工学院 情報工学系 博士後期課程1年)
(石井杜和さん 生命理工学院 学士課程1年)
(藤本このかさん 環境社会理工学院 学士課程1年)
担当教員のコメント
2020年度初の試みとして、春休みの期間、日本語会話活動の場をオンラインで提供しました。日本語に初めてふれる方から日本語母語話者の方まで毎回多様な方が参加してくださり、少人数で自由に会話する姿が見られました。今後も状況に応じてオンライン・対面で学生同士が日本語で自由に交流できる場を模索していきます。
(リベラルアーツ研究教育院 榎原実香講師)
※定期活動「にほんご相談室」とは
にほんご相談室は、日本語学習・日本語会話・交流支援を目的とした定期活動です。週2回(学事期間中の水曜日と木曜日)のお昼休みに実施され、2種類のセッション(日本語の教員による個別チュータリング、在学生TA(ティーチングアシスタント)のランゲージパートナーとの日本語会話練習)があります。2020年度は、のべ450名以上が参加しました。
- にほんご相談室|東京工業大学 日本語セクション
- 東京工業大学 日本語セクション
- 「ヒナマツリ・パーティー!」で留学生と交流|東工大ニュース
- 留学生の日本語学習をサポート —学生パートナーも参加する「にほんご相談室」活動報告—|東工大ニュース
- 留学生向けイベントを開催(2019年度前期)|東工大ニュース
- 日本語・日本文化科目|リベラルアーツ研究教育院