東京工業大学の学生サークルであるデジタル創作同好会traPは、3月21日にオンラインで「中高生のためのプログラミング教室」を開催しました。
この教室では、プログラミングの経験がない中高生に、講師の東工大生がプログラミングを教えます。デジタル創作同好会traPは毎年3月と8月に、中高生と東工大生が一緒に集まり教室を開催しています。
新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年8月の前回に引き続きオンラインで開催しました。今回はJavaScript(ジャバスクリプト)というプログラミング言語を用いて、2Dインベーダーゲームの制作を行うのが目標です。最終的に、キャラクターを動かしながら弾を発射し、敵を倒すという基本的な動きをするブラウザゲームが完成します。図形の描画や変数の扱い、条件分岐を用いた当たり判定などさまざまな処理を体験できます。
当日は中高生合わせて23名が参加しました。オンライン会議アプリケーション「Zoom」を用い、参加者2名と講師の東工大生1名で1つのグループを構成しました。アイスブレイクで緊張をほぐしてから、開発環境を導入し、プログラミングを行っていきます。Zoomの画面共有機能も用いて、質問しやすい環境を作ることができました。参加者は講師の説明を聞きながら、自宅で自分のパソコンを使い、実際に手を動かしてインベーダーゲームを作っていきます。
時間いっぱいプログラミングを行い、どのグループも用意した資料のほとんどのタスクを終わらせることができました。中には講師の東工大生のアドバイスをもとに、ゲームをより面白くしようと追加の要素の実装に挑戦したグループもありました。
また、昼休憩前にLT会を行いました。LTとはLightning Talk(ライトニング・トーク)の略で、1人5分程度の短いプレゼンテーションを行うものです。テーマは「この教室に参加した中高生が、次にどのような勉強をすれば良いか」でした。traPと、本教室にご協力いただいている株式会社サポーターズから1人ずつ発表を行いました。
終了後のアンケートでは全員が「良かった」と回答しました。また、LT会も「プログラミングを学ぶとどのようなことができるのかがわかり、将来を考えるきっかけになった」などと好評でした。
プログラミング教室責任者の阿部元輝さん(情報理工学院 情報工学系 学士課程2年(開催時))のコメント
毎年2回開催している恒例のプログラミング教室を、オンラインでもほぼ同様の内容で開催できたことを嬉しく思います。
私は情報工学系で、コンピュータに関する専門知識を学んでいます。
私はプログラミングを始めるきっかけが個人的にありましたが、もし機会がこれまで無かった人も、この教室を機に手段としてのプログラミングの面白さを知ってもらえれば嬉しいです。
デジタル創作同好会traPとは
デジタル創作同好会traPは、東京工業大学で活動する技術(ものつくり)系公認サークルです。デジタルコンテンツのチーム制作や技術共有を目的として、2015年4月に設立しました。
アプリ・ゲームの制作を中心に、音楽(DTM:Desk Top Music)、グラフィック(イラスト、3Dモデル、ドット絵、動画)などのクリエイティブ活動の他、競技プログラミング(競プロ)やサイバーセキュリティ(CTF:Capture The Flag)も行っています。
また、ゲーム制作者交流イベントや中高生向けのプログラミング教室を主催するなど外部との交流も積極的に行っています。
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