東京工業大学の益一哉学長は、中国の清華大学が創立110周年記念行事として世界の大学のトップを招き4月19日から24日までオンラインで開いた「グローバル・フォーラム・オブ・ユニバーシティ・プレジデンツ2021」に出席しました。清華大学は本学と全学協定を締結し、研究・教育で提携しています。清華大学によると、グローバル・フォーラムは「未来に向けた革新:大学のビジョン及び新たなミッション」のテーマで開かれ、世界の330の大学と77の国際機関・研究機関の代表が参加しました。
益学長は「グローバルな大学におけるリーダーシップ」をテーマとした4月23日のセッション4に参加しました。清華大学の邱勇(チウ・ヨン)学長のあいさつから始まり、益学長ら世界9ヵ国の大学学長らが講演しました。
益学長は「イノベーションドライバーとしての大学および学長としての役割」について、自身が研究者から学長になるまでの背景を紹介しました。そのうえで、社会との連携のためのプラットフォームとして東京工業大学未来社会DEDIGN機構を設立した経緯について説明しました。さらには、リベラルアーツ教育に重きをおく意図として、「専門分野の研究に没頭するだけではなく、自分の研究と世の中との結びつきや、よりよい社会のために研究分野を通して実現できること、その実現のために必要なことについて主体的に学修できる人材を創出すべき」と、自身の学長としての思いを述べました。
スピーチの最後では、今後もイノベーションを創出して社会に貢献し続ける大学を目指して、より良い未来に向かっていきたいと述べました。
東工大と清華大学は2004年から大学院合同プログラムを運営しています。東京工業大学と中国の清華大学が共同で大学院の学生教育を行い、両大学から修士の学位を取得できるダブル・ディグリー(双方学位)プログラムです。
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