東京工業大学は、科学技術や国際協力に関連した、東工大の様々な研究成果や新たな取り組みを世界に向けて発信する「東工大グーロバルウェビナー」(ウェビナー:オンラインによるセミナー。ウェブとセミナーを組み合わせた造語)を創設し、シリーズ化して開催します。東工大グローバルウェビナーの第1回は5月20日、「理工系高等教育における国際協力」のテーマで開きました。
高田潤一副学長(国際連携担当)がモデレーターとスピーカーを務め、ゲストスピーカーにカンボジア工科大学(ITC)のロムニー・オム学長を招きました。日本およびカンボジアを含む国外から計100名を超える参加がありました。東工大は2020年、カンボジア工科大学と大学間協定を結び、教育や研究の協力・交流を続けています。
水本哲弥理事・副学長(教育担当)の開会のあいさつのあと、高田副学長が本学の国際協力への取り組みについて紹介しました。高田副学長は、国際協力を通じて強力なネットワークを築くことができ、パートナーと共に成長していくことができたという自身の経験についても説明しました。続いてオム・カンボジア工科大学長が、同大学の概要や国際協力のあり方について説明し、その後Q&Aセッションを行いました。参加者からは、海外の大学との間で国際協同活動を成功させる要因や、プロジェクトの選定基準まで多くの質問が寄せられ、高田副学長とオム学長が答えました。
本学では、新型コロナウィルス感染症の影響により活動が制限されている状況下においても、海外及び国内の大学や研究機関等との交流や協力の価値を認識し、促進し続けることを目指しています。引き続き、「東工大グローバルウェビナー」の開催を通して、ポストCOVID-19時代における教育や研究のあり方について模索していきます。