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多様な見方に気づき、学ぶ、クリスマス・年末年始の国際交流3つの展示イベントを開催

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東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門は、12月10日から1月16日、学修コンシェルジュ・ジュニア国際班が企画・運営を行う、コンセプトの異なる次の3つの国際交流展示イベントをTaki Plazaの1階と地下1階にて行いました。学修コンシェルジュ・ジュニア国際班は、学生支援センター未来人材育成部門に所属する学生アシスタントのグループです。

  • 「これ、何に見える?」
  • 「日本の『クリスマス』」
  • 「みんなの年末年始」

この3つの企画を通して、東工大の学生および教職員が自分自身の文化を発信すると同時に、多様な文化に触れることができる場となりました。

「これ、何に見える?」—多様な見方に気づき、学ぶ—

日本では、年間行事の1つとして多くの家庭でクリスマスが祝われます。しかし、一方でクリスマスを祝わない地域や文化、人々もあることは忘れられがちです。この企画は、普段生活している中で見過ごしがちな多様な見方に焦点をあてて、クリスマスの捉え方を中心に多様な見方に気づくことを狙いとしていました。
Taki Plaza 1階の入り口を入ってすぐの場所に、オーナメントで装飾されていないモミの木を設置しました。その横に、「横にある木、何に見える?」「何を言っているの?クリスマスツリーじゃない?」「クリスマスツリー?ただのモミの木だよ……」というやりとりを掲示し、同じものでも文化や習慣の違いによってはその捉え方が異なるのではないか、という問いかけをしました。クリスマスを祝う地域や文化がある一方で、祝わない地域や文化もあることを紹介した上で、参加者にクリスマスを祝うのか、どのように過ごすのかを問いかけました。祝わないという学生がいる一方、クリスマスのチキンやケーキを食べたり、ツリーを飾ったりして祝うといった意見が多数ありました。また、それ以外に「プレゼント交換会をする」「ピザを食べる」「映画をみる」など様々な過ごし方が見られ、一口に「クリスマス」といっても多種多様な考えを知り、学ぶことのできる場となりました。
他にも、Taki Plaza地下1階では、文化や地域によって見方が変わるのはクリスマスなどの行事だけではなく、数字や色に対するイメージにもあることを紹介し、学生たちが様々な見方に気づくきっかけを作りました。

クリスマスに対する多様な見方を発見・共有した「これ、何に見える?」の展示
クリスマスに対する多様な見方を発見・共有した「これ、何に見える?」の展示

色や数字に対するイメージが文化や地域によって異なることを紹介
色や数字に対するイメージが文化や地域によって異なることを紹介

「日本の『クリスマス』」—日本におけるクリスマスを知り、体験する—

クリスマスに欲しいプレゼントを付箋に書く参加者
クリスマスに欲しいプレゼントを付箋に書く参加者

Taki Plaza地下1階では、「日本の『クリスマス』」をコンセプトに様々な企画が行われました。日本の「クリスマス」には家族や親しい友人同士でプレゼントを贈り合う文化があることから、クリスマスに欲しいものを付箋に書くコーナーが設けられました。「クリスマスに欲しいものはなに?」との問いかけに対し、参加した学生や教職員は思い思いの欲しいものを付箋に書いていました。221枚もの付箋が集まり、「イヤホン」「テレビ」「ゲーム」のように具体的なプレゼントのほか、「単位」「恋人」「休み」「GPA」など大学・日常生活に関連したものが多く見られました。「もの」ではなく、「母国に戻って家族と過ごす」「世界平和」などの夢や願望を書く学生もいました。特に、コロナ禍という辛い時期を乗り越えたら実家や母国に戻り家族や友人と会う、という明るい希望を持って付箋に願いを込めて書いていた学生が多数見られました。付箋に書くだけではなく、飾られている付箋を見る学生も多くいました。ある学生の付箋に対し、別の学生が返事を書く、といった付箋を通した学生同士のコミュニケーションも生まれ、最終日には、貼る場所がないほど付箋でボードがいっぱいになっていました。参加した学生の活発な発信によって、Taki Plaza全体が明るくなったようでした。

みんなの祈りが叶いますように!
みんなの祈りが叶いますように!

「クリスマスに欲しいものは何?」の付箋を貼るパキスタンからの留学生
「クリスマスに欲しいものは何?」の付箋を貼るパキスタンからの留学生

「クリスマスに欲しいものはなに?」のコーナーの横に設置されたクリスマスツリーは、参加者が思い思いの色や柄を付けた木のオーナメントでカラフルで個性豊かなものになりました。
同時にクリスマスの仮装をしてインスタントカメラで写真を撮る企画も行なわれ、参加者はサンタクロースの帽子を被りながら、クリスマスツリーや装飾の前で写真を撮りました。3日間で30枚ほどの写真が飾られ、Taki Plazaはいつもより華やかになりました。

オーナメントに色を塗る参加者
オーナメントに色を塗る参加者

サンタ帽をかぶってポーズを撮るペルー、コロンビアからの留学生
サンタ帽をかぶってポーズを撮るペルー、コロンビアからの留学生

思い思いの色や柄に塗られたオーナメント
思い思いの色や柄に塗られたオーナメント

インスタントカメラで撮影
インスタントカメラで撮影

「みんなの年末年始」—多様な過ごし方を知り、共有する—

学修コンシェルジュ・ジュニア国際班のメンバーが紹介する各地域・家庭の年末年始の過ごし方
学修コンシェルジュ・ジュニア国際班のメンバーが紹介する各地域・家庭の年末年始の過ごし方

学修コンシェルジュ・ジュニア国際班の7名の出身地は、カメルーン、韓国、中国、シンガポール、日本、ペルーと、国際色豊かなメンバーで構成されています。それぞれのメンバーがそれぞれの出身地域や家庭での年末年始の過ごし方を紹介しました。例えば、ペルーではクリスマスツリーを飾ったり「パネトン」というパンを食べたりする一方、韓国では正月は旧暦で祝い、先祖へのあいさつする「茶禮(チャレ)」を行い、「トックッ」というスープ餅を食べたりするそうです。同じく旧正月を祝う中国では赤色の飾りつけを行い、大みそかに「団らん飯」を食べるという習慣があることが紹介されていました。同時に、参加者が自分の年末年始の過ごし方を記入する企画も行いました。「実家に帰って紅白歌合戦を見る」という学生や、「春休みの計画を立てる」などと答える学生もいました。様々な国・地域や文化における多種多様な年末年始の過ごし方を知ることができる場となりました。

参加者の声

パキスタン出身の大学院生の声

「母国パキスタンでもクリスマスを祝う人は多いです。母国では毎年家族と一緒にイブを過ごしていました。今年のクリスマスは久しぶりに帰省します。実家で家族と一緒に過ごすことが楽しみです。」

ペルー、コロンビア出身の学士課程学生たちの声

「クリスマスなのに、ミサに参加しないのは不思議な感じがします。あと、皆がチキンを食べるのも不思議ですね。地元では、クリスマスの時期が夏にあたり果物が手頃なので、果物を食べることが多いです。」

日本出身の学士課程学生の声

「日本では当たり前のようにクリスマスの時期になれば、ケーキの予約が始まり、クリスマスツリーを飾り、チキンを食べるが、そもそもクリスマスを祝わない文化もあるとは知らなかった。ハロウィンやバレンタインのように、クリスマスも日本独自の文化が生まれていて面白いなと思った。」

学生支援センター未来人材育成部門と学修コンシェルジュ・ジュニア国際班は、今後も様々な国際交流のイベントや企画をTaki Plazaを中心に企画・開催していく予定です。

お問い合わせ先

学生支援センター未来人材育成部門
学修コンシェルジュ窓口

E-mail : concierge.info@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2760


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