4月1日、東京工業大学の学長に益一哉(ます かずや)が再任しました。任期は2024年3月31日までの2年間です。
再任にあたり、益学長からのメッセージをご紹介します。
学長 益一哉
2022年4月から2年間、引き続き東京工業大学の学長を務めます。
4年前に学長に就任して以来、本学構成員との対話を積み重ねながら、大学経営、教育・研究環境システムの強化に取り組んでまいりました。
近年の世界の急速な変化の中で、持続可能なよりよい未来を創るため、学知の創造と社会還元こそが高等教育機関の大きな使命であるとの考えを深めました。
本学が100年先を超えて成長し続け、文化の進展や人類の福祉に一層貢献してゆくためのビジョンをキャンパス・イノベーションエコシステム構想2031に示しました。学修博一貫教育等を行う教育・研究の場としての大岡山キャンパス、大型プロジェクト研究等を行う研究・実験の場としてのすずかけ台キャンパス、国際的な産業・研究拠点としての田町キャンパス。本学が生み出す多様な知・人・資金が3つのキャンパスを循環し、有機的・発展的な産学官連携ネットワークにつながり、新たなイノベーションを生み出すことが可能となります。このような本学ならではのイノベーションエコシステムを戦略的に構築するための環境整備を、本学創立150周年となる2031年に向けて進めていきます。
充実した教育や研究成果の創出には、大学の構成員が教育・研究に集中するための時間をいかに生み出すかが重要であると考えています。その時間を生み出すため、業務運営効率化を含む経営改革にも、全力を注いでゆきます。
これから2年間、本学の持続的成長を揺るぎないものにしたいとの強い思いを胸に、学長としての役目を果たしてゆく所存です。