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東工大附属高校のチームが「情熱・先端 Mission-E」にて総合優勝 コストパフォーマンスで競われた技術賞も同時に受賞

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東京工業大学附属科学技術高等学校(以下、附属高校)建築デザイン分野生徒のチームは、3月27日に行われた日鉄エンジニアリング株式会社主催(株式会社リバネス企画)の「情熱・先端Mission-E(ミッションイー)『スペースアーキテクチャープロジェクト』」最終コンテストにて総合優勝し、同時に技術賞にも選出され、ダブル受賞しました。

完成した構造模型

完成した構造模型

情熱・先端Mission-E

情熱・先端Mission-Eとは、日鉄エンジニアリング株式会社が主催する次世代育成プロジェクトです。中高生が同社の現役のエンジニアから、挑戦に必要な知識や考え方を学びながら、「エンジニアリング」手法で自ら課題解決する体験を提供します。

「2030年冬季五輪競技場を建設せよ!」

今回のプロジェクトテーマは「2030年冬季五輪競技場を建設せよ!」として、附属高校チームを含めた5校のチームが参加し、立体トラスを活用した巨大空間建築物であるオリンピック競技場の設計と、縮尺100分の1の構造模型の製作に取り組みました。7月の任命式を起点としての活動は、エンジニアの学校訪問がオンラインとなったり、11月の中間イベントが縮小されたりと、新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの制約がかかった8ヵ月間となりました。そのような状況下でも、生徒たちは、日鉄エンジニアリングの社員である本学卒業生のアドバイスなどを得て、競技場の設計に継続的に取り組みました。

附属高校「建築デザイン分野」での日々の活動
附属高校「建築デザイン分野」での日々の活動

試作品を作製し試行錯誤
試作品を作製し試行錯誤

最終コンテストでは、設計したオリンピック競技場に関するプレゼンテーションに加え、チームメンバー以外の建築デザイン分野の生徒とも協力して作製した、大型構造模型の載荷試験等で成果を競い合いました。その結果、コストパフォーマンス(耐荷重/材料費)で競われる技術賞、プレゼンテーション・載荷荷重・コストパフォーマンスの総合計で1位となりました。

プレゼンテーションをする「竹林組」メンバー
プレゼンテーションをする「竹林組」メンバー

設計した構造模型の特徴
設計した構造模型の特徴

破壊試験を受ける構造模型
破壊試験を受ける構造模型

総合優勝の表彰
総合優勝の表彰

附属高校は、唯一の国立工業系専門高校として、東工大との高大連携教育を進めるとともに、理工系専門分野の早期教育に力を入れています。

附属高校の参加チーム「竹林組」メンバー

「竹林組」メンバー(前列)、日鉄エンジニアリングの石倭行人代表取締役社長(後列中央)、コンテスト審査員
「竹林組」メンバー(前列)、日鉄エンジニアリングの石倭行人代表取締役社長(後列中央)、コンテスト審査員

  • 竹林佑真(建築デザイン分野3年)
  • 綾部右京(建築デザイン分野3年)
  • 苫米地隆介(建築デザイン分野3年)
  • 向井丈琉(建築デザイン分野3年)
  • 内山櫂(建築デザイン分野3年)

指導教員

  • 茂上香織(附属高校建築デザイン分野教諭)
  • 小林謙祐(附属高校建築デザイン分野教諭)

参加メンバーのコメント

竹林佑真さん

今回のドームコンテストでは、設計から制作までを全て自分達で行うという貴重な経験をすることが出来ました。これまで建築デザイン分野では構造や構造設計、計画について学んできました。それらの知識を生かすことで今回の結果に至ることが出来ました。

綾部右京さん

普段は、授業や講義を通じて構造の特徴や計算・解析の手段などを学んでいます。本プロジェクトを通じて、実際にそれらを活かしてものづくりをするという経験ができました。実際にお仕事をしておられる企業の方々との交流もあり、とても貴重な時間でした。

苫米地隆介さん

人それぞれに得意なことと、そうでは無いことがあります。今回のドームでそれが明確になり、得意なところを出し合ってこの結果を得られました。この経験を課題研究などに活かして、より良いものを生み出したいです。

向井丈琉さん

複数人で行うコンペでは意見がまとまるのに時間がかかったこともありましたが、お互いの得意な分野で補い合うことで今回の結果につながったと思います。8ヵ月間という長期間の活動は今まであまりなかったので貴重な経験になったと思います。今回の経験を今後の課題研究などに活かしたいと思います。

内山櫂さん

今回のプロジェクトを通して、より強いドームのために知恵を出し合い、トラブルの度に実験と検討を重ねたことで、建築の難しさや愉しさについて身をもって学ぶことができました。また、建築で学んでいる知識と、レーザー加工機など他校にはない機材を充分に活用できる良い機会だったと思います。

お問い合わせ先

附属科学技術高等学校 建築デザイン分野

E-mail : smd-admin@hst.titech.ac.jp
Tel : 03-3453-2251


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