7月22日まで、東京工業大学は、在学生への全学的アンケート調査「学勢調査」によるウェブアンケートの回答を受け付け中です。この調査は、本学における学修環境の改善を目的として、施設の整備、学内サービスの向上といった大学の事業に学生の声を取り入れ、本学をより魅力ある大学とすることを目的として、2年に1度実施しています。
この2年間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、キャンパスへの登校がままならない状況が続いていました。そのような中でも、オンラインによる講義や研究活動、サークル活動など、今までとは異なった対応を工夫してきました。その間に、大岡山キャンパスの食堂の取り壊し、新しいサークル棟やTaki Plazaの供用開始など、大学環境も大きく変化しています。このような変革においても、学生の意見をきちんと大学に反映することが重要です。
この「学勢調査」のユニークな点は、公募により集まった学生スタッフの主導で実施していることです。学生スタッフは、学生の視点でアンケートの質問や調査内容を作成し、調査結果の集計、解析を行った上で、大学各組織とのキャンパスミーティングを重ねます。最終的に、大学への提言書を作成し、学長にアンケート結果とともに提出します。この提言を受けて、学内の各組織ができる限りの対応に取り組みます。提言の中には、対応に時間のかかるものもありましたが、多くの改善がこれまでに行われてきました。
前回の「学勢調査2020」の提言では、大学ポータルへのログインに関連した改善などを提案し、実現しました。また、この「学勢調査」は全国的にも他に例を見ない独自の取り組みであり、本学で昨年初めて刊行された「東京工業大学統合報告書2021」においても、「学生主体の調査が大学を変える」として紹介され、学生とのコミュニケーションを重視した本学の運営の一翼を担っています。
- 「学勢調査2022」 ポスター
- 学勢調査|学生支援センター未来人材育成部門(学生活動支援窓口)
- 統合報告書2021|情報公開|東工大について
- 学勢調査2020の提言書 益学長へ提出|東工大ニュース
- 学勢調査2020実施 学生の声を大学へ届ける|東工大ニュース