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フィリピンオフィスによる派遣留学プログラム報告

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9月1日~10日、グローバル理工人育成コースouterの一環としてフィリピンへの超短期の派遣留学プログラムが実施され、学部1年生から4年生までの学生計6名が参加しました。本プログラムは、東京工業大学フィリピンオフィスを活用したプログラムです。

東京工業大学フィリピンオフィスとは

東京工業大学フィリピンオフィス(Tokyo Tech Philippines Office)は2005年9月、タイに続き本学2つ目の海外オフィスとして、フィリピン共和国デ・ラ・サール大学マニラ校内に設置されました。
本学とフィリピンの学術交流の歴史は長く、これまでも様々なプロジェクトが行われてきました。フィリピンオフィスは、大学間学生交流、本学教員によるワークショップの共催、本学同窓会組織の1つであるATTARS(Association of Tokyo Tech Alumni and Research Scholars)への協力等、様々な活動に貢献してきました。

留学前準備

オリエンテーションに加え、本学に現在留学しているフィリピン出身の学生によるブリーフィングや、本学教員による安全講習を実施しました。また、派遣開始直前の8月27日には、現地訪問先について担当学生が調べたことを1人ずつ発表し、現地派遣をより有意義に行えるよう準備を進めました。

フィリピン留学プログラムの実施

スケジュール

日付
プログラム内容
9月1日
東京国際空港(羽田)発―ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)着
9月2日
デ・ラ・サール大学カンルーバン校(Science and Technology Complex)訪問、Integrated School(幼稚園から高校まで)見学
タガイタイ・ピクニック・グローブ・コンプレックス(自然公園)見学
9月3日
デ・ラ・サール大学マニラ校訪問・講義参加
9月4日
Chiyoda Philippines事務所見学、EEI Corporation建設工事現場見学
9月5日
ワークショップ見学
デ・ラ・サール大学マニラ校見学・在学生との交流会(発表)
9月6日
マニラパシグ・マリキナ河川ODAプロジェクト工事見学
9月7日
フィリピン国立博物館訪問
イントラムロス見学
9月8日
JICAフィリピン事務所、ユニカセ(社会的企業)、Phivolcs訪問
9月9日
フィリピン大学ディリマン校訪問・講義参加
9月10日
ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)発―東京国際空港(羽田)着

特に、JICAによる「フィリピン地震火山監視能力強化と防災情報の利活用推進プロジェクト(Phivolcs)」訪問や、日本のODAプロジェクトで洪水対策の一環でもあるパシグ・マリキナ河川改修工事の見学を通じて、フィリピンにおける防災対策のために日本が各分野で技術協力を行っていることを学びました。

デ・ラ・サール大学カンルーバン校(Science and Technology Complex)訪問の様子
デ・ラ・サール大学カンルーバン校
(Science and Technology Complex)訪問の様子

また、デ・ラ・サール大学マニラ校やフィリピン大学ディリマン校では、同じ理工系に所属する学生が、学生視点でキャンパスを案内してくれました。1日のプログラム終了後にも、学生同士で夕食を共にし、街を案内してもらう等、交流を深めることが出来ました。
本プログラムを通して、海外における生活を短い期間ながらも体験し、体調管理を含む危機管理の徹底を意識しながら過ごすことができました。参加した学生からは、長期留学への自信や、将来の職業選択の可能性を広げることにつながったとの感想が多く聞かれました。
また、「派遣中にお世話になった現地学生に会いに行き、彼らに紹介された観光地にも行ってみたい」と、新たな友人との今後の交流について意欲的に語る参加者もいました。

フィリピン大学ディリマン校の学生と フィリピン大学ディリマン校の学生と


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