東京工業大学を代表して出場したチームgood_yamikinが、11月6~11日にバングラディッシュのダッカで開催された第45回ICPC(International Collegiate Programming Contest:国際大学対抗プログラミングコンテスト)世界大会で、132チーム中13位タイという好成績を収めました。同時に、併設されたコンテスト「ICPC チャレンジ」では132チーム中3位に入賞しました。
大会日程
11月7日:チーム登録
11月8日:開会式およびICPCチャレンジ
11月9日:リハーサル
11月10日:ICPC世界大会および閉会式
(11月6日と11日は移動日)
チーム名:good_yamikin
- 吉田拓人さん(情報理工学院 情報工学系 学士課程3年)
- 松浦幹人さん(情報理工学院 情報工学系 学士課程2年)
- 山縣龍人さん(情報理工学院 学士課程1年)
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肩書は、世界大会出場の決定理由となった、2021年3月16~17日に開催されたICPC2020アジア地区横浜大会時点のものです。
チーム代表の山縣龍人さんのコメント
2021年3月に行われたアジア地区横浜大会で私たちは3位で、世界大会には行けないものと思っていました。しかし、世界大会の3週間前、2022年10月中旬にワイルドカードで出場できると連絡が来て、急遽パスポート、ビザ、航空券、大会で使用する資料や対面での練習などの準備を急いで進め、出場しました。
「ICPCチャレンジ」では、松浦さんが実装を進めている間に吉田さんと2人で戦略を考え、両方がうまくはまった結果3位を取ることができました。正直なところ、賞を取れると思っていなかったので、爪痕を残せて嬉しかったです。
コンテスト本番では、私たちの実力を発揮して8問解くことができましたが、コンテスト前半で 2問しか解けなかったためタイブレークで不利になり、銅メダルに届かず13位タイとなりました。東工大としては過去最高の順位ということで、十分健闘したのではないでしょうか。
次回の世界大会では、今回の経験を生かしメダルを取りたいと思います。
付記
本大会の渡航費用は情報理工学院学院長奨励賞により一部援助されました。
ICPCとは
ICPCはICPC財団が主催し、大学対抗で行われる世界規模のプログラミングコンテストです。同じ大学の3人の学生がチームを結成し、チーム単位でプログラミングと問題解決の能力を競い、出題の難易度は単純な計算から複数のアルゴリズムを組み合わせて解く問題まで多岐にわたります。チームには1台のコンピュータしか与えられないため、個人のプログラミング能力だけではなく、1台のコンピュータをいかに効率よく活用するかというチームワークの良さも重要なポイントです。
各大学から複数のチームが国内予選に出場し、その成績により選抜されたチームが地区予選(日本の場合はアジア地区予選)に出場、各地区から選抜されたチームが世界大会に出場する仕組みです。
世界大会は1つの大学から1つのチームしか参加できないことから、大学対抗プログラミングコンテストと位置づけられています。ICPCのサイトによると、予選には毎年111ヵ国の3,000大学以上、50,000人以上が参加しています。
- The ICPC International Collegiate Programming Contest
- 世界大会 2022 が終わりました | ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテスト
- Tokyo Institute of Technology | ICPC Gallery
- Regional | ICPC 2020 Asia Yokohama Regional
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