東京工業大学 工学院 情報通信系の中原啓貴准教授が、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)※ の科学技術イノベーションの発展に顕著な貢献した「ナイスステップな研究者2022」10名のうちの一人として選定されました。
「ナイスステップな研究者」は、科学技術・学術政策研究所が2005年より科学技術への顕著な貢献をされた方々を選定しているもので、選定の観点としては、優れた研究成果、国内外における積極的な研究活動の展開、研究成果の実社会への還元、今後の活躍への広がりへの期待等となっています。この名称は、すばらしいという意味の「ナイス」と、飛躍を意味する「ステップ」を組み合わせ、研究所の略称「NISTEP(ナイステップ)」にからめてつけられたものです。
「ナイスステップな研究者2022」には今後活躍が期待される若手研究者を中心に、AI 技術を用いた人文学への応用研究、地熱資源に関する基礎研究および実社会へのアプローチ、噴火による津波の発生メカニズムの解明といった現代社会の課題に密接に関わる研究など多岐にわたる分野において、研究活動のみならず様々な形で広く成果を還元している研究者が選定されています。
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科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、国の科学技術政策立案プロセスの一翼を担うために設置された国家行政組織法に基づく文部科学省直轄の国立試験研究機関であり、行政ニーズを的確にとらえ、意思決定過程への参画を含めた行政部局との連携、協力を行うことが期待されています。
選定理由:深層学習(ディープラーニング)高速処理専用大規模集積回路(LSI)の研究開発
中原准教授のコメント
この度は、身に余る名誉ある賞を頂き誠に光栄に存じます。
この研究を始めた頃は深層学習はまだ日の目を見ない分野である中で事業仕分により一時中断せざるを得ない時期もあり、荒波の中での研究開発でした。この表彰は私個人の力ではなく、これまで指導して育ててくださった方々、支えてくれた同僚・学生の皆様・家族、研究を進めてくださった先達の方々のお陰であります。
今後は研究成果を活用した社会実装へとステージを移し、得た利益を大学に還元することで基礎科学の発展に貢献できるよう精進していく所存です。また、私自身もベンチャー企業の代表として新しいキャリアを肌で学びつつ、大学教員の新しいキャリア像を開拓して参ります。
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- 中原啓貴 Hiroki Nakahara|研究者検索システム 東京工業大学STARサーチ
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