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物質・情報卓越教育院2022年度未来社会サービス創出ワークショップを開催 物質と情報で切り拓くAIと共存する社会

東京工業大学 物質・情報卓越教育院(TAC-MI)は、12月8日から9日の2日間、2022年度未来社会サービス創出ワークショップを東京ベイ幕張ホール(千葉県千葉市)で3年ぶりに対面で開催しました。
本イベントは同会場で12月5~7日に開催された「2022年度国際フォーラム」に続いて行われました。

未来社会サービス創出ワークショップは、俯瞰力・リーダーシップ力を涵養することを目的として、1年に1度毎年開催しています。TAC-MIの学生が海外の学生あるいは企業の若手社員とともにグループを編成し、それぞれの研究、業務における知識・経験等を生かしながら、未来社会における課題を設定し、その解決策を討論・提案するものです。

物質と情報で切り拓くAIと共存する社会

今年度は、TAC-MIの博士後期課程学生22人と海外学生8人、合計30人が参加し、「物質と情報で切り拓くAIと共存する社会」をテーマに、株式会社リバネスの協力のもと、ワークショップを実施しました。

エクスカーションで課題探し

翌日から始まるワークショップに向けて12月7日午後に、グループのメンバーの仲を深めることを目的として、東京でのエクスカーションを実施しました。参加者は6グループに分かれ、皇居外苑、東京駅周辺、浅草寺、スカイツリーを巡りました。後のワークショップで取り組む「社会課題」に目を向けるためにも、国内外からの学生が入り混じったグループでのエクスカーションの中で自分たちが直面した課題や世の中にある課題を探しました。

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皇居外苑の楠公像前での記念撮影

皇居外苑の楠公像前での記念撮影

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浅草寺の雷門での記念撮影

浅草寺の雷門での記念撮影

起業家から学ぶ

1日目は、2日間のワークショップについて、趣旨説明の後、特別講演がありました。介護ベンチャー企業である株式会社ザ・ハーモニーの高橋 和也代表取締役CEOが介護に携わるすべての人を幸せにするための取り組みとして、認知症悪化防止AI(人工知能)の開発におけるビジョンと試行錯誤の過程を話しました。学生たちからは介護における問題やAI開発における課題について、多くの質問があり、このテーマに関心が高い様子が見られました。

集めてきた課題の共有とチームで取り組む課題の選定

特別講演に続き、参加者は6グループに分かれ「エクスカーションで集めてきた課題を解決するサービス」について考えました。各グループには、グラフィック・ファシリテーターが1人ずつついて議論の活性化を促し、話し合いの内容やアイデア構想をその場で分かりやすくイラストにまとめ可視化しました。
各グループはエクスカーション中などに見つけた課題を付箋に書き出し、出てきた課題について意見を出し合い、チームで取り組む課題を選定し1分間の紹介を行いました。

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集めてきた課題をピックアップし、チームで取り組む課題を選定

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集めてきた課題をピックアップし、チームで取り組む課題を選定

集めてきた課題をピックアップし、チームで取り組む課題を選定

課題が解決された理想の未来を描く

1日目午後のグループワークでは前日に選定した課題について分析し、課題が解決された理想の未来を実現するための方法について考えました。この日の最後に行われた中間発表では、各グループがポスター発表を行い、教員やファシリテーターのリバネスからフィードバックがありました。
中間発表にてフィードバックを受けた後、各グループは追加調査を行い、アイデアをブラッシュアップしました。
2日目は、前日のアイデアがどんなシーンでどのように使われるのかを考え、サービスとプロダクトについてさらに深堀して考え最終発表に向けて準備を進めました。

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課題について分析する学生たちと理想の未来を実現するための方法を表すイラスト

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課題について分析する学生たちと理想の未来を実現するための方法を表すイラスト

課題について分析する学生たちと理想の未来を実現するための方法を表すイラスト

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ポスター発表をする学生たち

ポスター発表をする学生たち

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発表後、教員からフィードバックを受ける学生たち

発表後、教員からフィードバックを受ける学生たち

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中間発表後、フィードバックを受け、アイデアをブラッシュアップする学生たち

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中間発表後、フィードバックを受け、アイデアをブラッシュアップする学生たち

中間発表後、フィードバックを受け、アイデアをブラッシュアップする学生たち

発表会・表彰式

新規性賞、実用性賞、社会的インパクト賞

2日目午後の最終発表会では、各グループの提案するサービスを、対面とオンラインのハイブリッドで発表しました。本学教職員のほか、本プログラムの連携企業関係者、TAC-MIの博士後期課程2年の学生など約90人と井村順一理事・副学長(教育担当)が特別ゲストとして参加しました。

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井村順一理事・副学長(教育担当)より受賞チーム発表 賞状を授与

井村順一理事・副学長(教育担当)より受賞チーム発表 賞状を授与

各チームの発表を聞いた学生以外の参加者による投票を実施し、5人の審査員による審査を経て賞が決定しました。

表彰式では、井村理事・副学長(教育担当)より、新規性賞(Originality Award)、実用性賞(Practicality Award)、社会的インパクト賞(Social Impact Award)の受賞チームが発表され、各チームの発表に対する講評とともに賞が授与されました。

受賞チーム

新規性賞(Originality Award)

グループ6
「Anyone, Any food, Anywhere(誰でも、どこでも、どんな食べ物でも)」

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新規性賞を受賞したグループ6

新規性賞を受賞したグループ6

具体性賞(Practicality Award)

グループ5
「Alcohol Communication System(アルコール・コミュニケーション・システム)」

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具体性賞を受賞したグループ5

具体性賞を受賞したグループ5

社会的インパクト賞(Social Impact Award)

グループ2
「When & which mask should we wear? Mask 2.0(いつ、どのマスクを着用する必要がありますか? マスク2.0)」

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社会的インパクト賞を受賞したグループ2

社会的インパクト賞を受賞したグループ2

最新技術を用いてグループワークに挑戦

英語での研究発表の後、2020、2021年度とオンラインでグループワークを実施した際に好評だったグラフィック・レコーディングを初めて対面で実施しました。グラフィック・ファシリテーターがアイデア構想をすぐにイラストにまとめることでイメージがさらに具体化し、アイデアがさらに膨らみ充実したグループワークとなりました。
参加者は2日という限られた時間で課題について深く考え、未来社会のサービスについて提案をしました。国際フォーラムでの研究発表とワークショップを行った5日間は、海外の学生や教員、TAC-MIの登録学生同士で、自身の研究やワークショップの課題についてディスカッションし交流を深める良い機会となりました。

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発表会の最後に参加者全員で記念撮影

発表会の最後に参加者全員で記念撮影

「物質×情報=複素人材」を育成する卓越した博士教育

物質・情報卓越教育院(TAC-MI)は、本学から申請した2018年度卓越大学院プログラム『「物質×情報=複素人材」育成を通じた持続可能社会の創造』が文部科学省に採択されたことにより、2019年1月に設立されました。

本教育院では、複眼的・俯瞰的視点から発想し、新社会サービスを見据え、情報科学を駆使して独創的な物質・情報研究を進める「複素人材」を産業界とともに育成します。

お問い合わせ先

物質・情報卓越教育院

Email tac-mi@jim.titech.ac.jp
Tel 03-5734-2943


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