東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系(博士後期課程3年)の七島幹人さんが、第13回日本学術振興会 育志賞を受賞しました。
同賞は、上皇陛下の天皇御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、2009年に日本学術振興会が上皇陛下から賜った御下賜金により、将来、日本の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することを目的として、2010年度に創設されました。
授賞式は2023年3月に日本学士院で開催される予定です。
七島幹人さんのコメント
受賞対象となった研究テーマ:「学習の複雑さ、計算の複雑さ、および、暗号の等価性証明に向けた研究」
この度は大変素晴らしい賞を賜り、とても光栄です。これまでの研究活動でお世話になりました指導教員の先生方、共同研究者の方々、および、応援してくれた家族に心から感謝申し上げます。
受賞対象となった研究は、セキュリティ技術の基盤である暗号技術を理論的側面からより安全にする、そのために重要となる理論計算機科学の中心的未解決問題に機械学習理論の観点から挑戦するというものです。
この大きな目標の達成には依然としてたくさんの挑戦的課題が残っております。育志賞の栄誉に恥じないような、さらなる研究成果が挙げられるよう、また、研究活動を通して得られる情報科学の知見から日本の学術研究の発展に貢献できるよう、より一層精進してまいります。