東京工業大学生命理工学院は、全国の小学4年生から6年生の親子を対象とした科学教室「海産動物の運動とウニランプの作成」を2月12日に本学大岡山キャンパスで開催しました。予定を大幅に上回る応募があったため、定員を20組から36組に増やし、感染症対策のため2グループに分けて実施しました。
浜口幸久名誉教授が棘皮(きょくひ)動物の生態と構造について話をした後、参加者は2グループに分かれて観察と工作を入れ替えで行いました。
参加者たちは、ウニが棘の長さによって生息環境が異なり、棘の短いウニは砂の中に、棘の少し長いウニは小石の中に、棘の長いものは岩場に生息することを知りました。また、スカシカシパン、タコノマクラ、ムラサキウニ、イトマキヒトデに実際に触れてその構造を確かめました。危険なガンガゼを観察するためのAR(Augmented Reality、拡張現実)も用意され、スマホやタブレットで覗きながら観察しました。
ウニランプの作成では、バフンウニ、ムラサキウニ、ハスノハカシパンの3種の殻から1つ選び、ライトを埋め込んだ木製スタンドに接着しました。参加者は、管足と呼ばれるウニの無数の触手のような器官が抜け落ちた穴からライトの光が漏れることを確認しました。
参加者のコメント
ウニ、ヒトデは脳がないのに自ら動くことに驚いた
ウニ殻のイボイボはトゲの根元だということを初めて知った
ヒトデを裏返しにしたら、自分から管足を動かして戻るのがすごかった
本イベントは生命理工学院の浜口幸久名誉教授、OB/OGらの支援と、東工大基金事業のサポートを受けて開催されました。
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