東京工業大学 大岡山キャンパス蔵前会館にて、1月24日に「COI-NEXT『都市型ヘルスコモンズ共創拠点』マッチングフォーラムin 東工大」が開催されました。本イベントは東工大が参画するJST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点」(代表機関:慶應義塾大学)における本学での活動を広く発信し、若手研究者らの新たな参加による新規テーマや共同研究の創出を目指して企画されました。
公開フォーラムの第1部および第2部はオンライン配信を伴うハイブリッド形式で開催され、大学、企業、医療機関関係者など合わせて約160人が参加しました。
公開フォーラム
第1部「COI-NEXT都市型ヘルスコモンズ共創拠点の概説」
講演:「私たちが目指すヘルスコモンズ共生社会とは」
COI-NEXT「都市型ヘルスコモンズ共創拠点」プロジェクト・リーダー 中村雅也教授(慶應義塾大学医学部)
中村教授は散在している医療情報、介護情報、生活情報を統合し、社会での利活用を促進することにより、新たなサービスを創出し、病気になっても孤立せず、一人ひとりが幸せを感じることができる社会の実現を目指した活動とその成果、および今後の展開について講演しました。
第2部「東工大による活動報告」
篠田浩一教授(情報理工学院 情報工学系)
「Alを用いた認知症・うつ病診断・治療に貢献する総合評価法の開発」
篠田教授は、認知症・うつ病の診断のためのマルチメディア解析に関して慶應義塾大学医学部との共同研究の成果を中心に報告しました。
西田佳史教授(工学院 機械系)
「情報技術を活用した高齢者生活支援技術の開発と生活フィールドによる評価」
西田教授は、高齢者生活支援技術の開発と川崎市と連携した福祉製品の機能評価や独自認証制度など社会実装のための取り組みについて報告しました。
三宅美博教授(情報理工学院 情報工学系)
「Al/loTとロボティックスによる早期診断技術、リハビリ支援技術の研究開発と社会実装」
三宅教授は、AI歩行解析による早期診断およびロボットやARを用いた歩行リハビリ支援に関する実績について報告しました。
梶川裕矢教授(環境・社会理工学院 イノベーション科学系)
「科学的指標を用いたESG投資のSDGs推進への貢献分析」
梶川教授は、既存のESGスコアリング指標のデータの整理・統合・評価について報告しました。
共創マッチングフォーラム
公開フォーラムに引き続いて行われた「共創マッチングフォーラム」では、本プロジェクトに参画している慶應義塾大学、東京医科歯科大学、理化学研究所に加えて、本学の研究者に参加者を絞り、5つのテーマ別の会場に分かれて発表と討論を行いました。
参加者は秘密保持同意書を提出し、非公開情報も含んだ研究計画について踏み込んで議論しました。これらテーマの1つとして、厚生労働省「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」(MEDISO)事務局に協力いただき、注目を集めているプログラム医療機器の研究開発・事業化のポイントに関するセミナーと個別相談会も開催しました。
- COI-NEXT:誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点
- ウェルビーイングを支える先端技術 ― 東京工業大学の挑戦|YouTube
- 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)|科学技術振興機構
- 医療系ベンチャー・トータルサポートオフィス(MEDISO)
- COI-NEXT「都市型ヘルスコモンズ共創拠点」 マッチングフォーラム in 東工大|Tokyo Tech Innovation