東京工業大学は2月25日と26日、「飯山市STEAM親子実験教室」を長野県飯山市・株式会社Tスポットと共同で開催しました。東京工業大学基金を活用し、小中高校生の知的創造性をはぐくむ「理科教育振興支援(ものつくり人材の裾野拡大ならびにSTEM教育の推進支援プロジェクト)」の一環となるイベントです。
STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)等の各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育です。近年では、Art(芸術またはリベラルアーツ)の要素を加えたSTEAM教育となっています。
長野県の飯山市文化交流館「なちゅら」を会場に、市の小学4年生から6年生とその保護者が集いました。講師は東京工業大学附属科学技術高等学校の長谷川大和教諭がつとめました。
初日の初級編では、英国BBC(英国放送協会)で開発されたプログラミング教育用マイコンボードのmicro:bit(マイクロビット)を参加者1組につき2台配布しました。それをPCに接続し、子どもと保護者が一緒に仲良くプログラミングをしながら、温度センサーや光センサー、加速度センサーを用いたもの、親子で無線通信をおこなうためのものなど、さまざまな装置を製作しました。
2日目の中級編では、初級編で学習したことを応用して無線通信で動く車を制作しました。
サンプルの無線通信車のリモコンをどう操作すると実際に車がどのように動作するのか、子どもたちが詳しく調べ、自分専用のリモコンを製作しました。
次に、出力端子を用いてモーターを2つの向きに回転させることを学びました。それを踏まえて、無線を用いてモーターを制御しながら、自分がデザインし製作した車が、自分の思い通りに動かせるかに挑戦しました。
参加した子どもたちや保護者から「サーボモーターの角度の調節が難しかったけど、うまく走らせることができて楽しかった」や「ミニカーの形、他に光や音など、その場で考えることが求められ難しかった」などの「とても興味深い内容だった」というコメントなどが寄せられ、STEAMの特色を生かした親子実験教室となりました。
- 東京工業大学附属科学技術高校
- 理科教育振興支援|お礼と報告|東京工業大学基金
- 飯山市STEAM親子実験教室「micro:bitではじめるプログラミング」を開催|東工大ニュース
- オンラインSTEM親子実験教室「micro:bitではじめるプログラミング」を開催|東工大ニュース
- 株式会社Tスポット