東京工業大学 データサイエンス・AI全学教育機構(以下、DSAI全学教育機構)は3月13日、「データサイエンス・AI全学教育機構設置記念シンポジウム」を大岡山キャンパスにてハイブリッド形式で開催しました。
DSAI全学教育機構は、今日のデジタル情報化社会において大きな役割を担うデータサイエンスや人工知能(以下、DS・AI)の技術を学び、駆使できる人材、さらには専門分野の垣根を越えて交流し、多様な社会的課題を解決できる「共創型エキスパート」人材を育成するために、2022年12月1日に設置された新しい機構です。
シンポジウムは益一哉学長の開会あいさつで、DSAI全学教育機構設置の意義やDS・AIの技術を教育する必要性が語られました。続いて、三宅美博機構長が東工大におけるDS・AI教育の歩みやDSAI全学教育機構の教育プログラムについて述べました。
また、来賓の文部科学省高等教育局専門教育課の木谷慎一氏、東京大学数理・情報教育研究センター特任教授の北川源四郎氏からあいさつがありました。木谷氏は、DSAI全学教育機構への期待と祝いの言葉を述べ、北川氏からは数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムの議長として、拠点校である東工大の教育カリキュラム設計や教材開発などを他大学へ展開していくことなど、コンソーシアムの活動についても説明がありました。
その後は、(1)UC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)のリサ・ヤン博士、エリック・ヴァン・ドゥーセン博士によるUC Berkeleyにおけるデータサイエンス・AI全学教育の取組みの紹介、(2)株式会社日立製作所フェローの矢野和男氏による「ウェルビーイング」をさまざまなデータからひもとくユニークな講演、(3)東工大におけるDS・AI教育の現状とTAIST(東工大が独自にタイの関連機関と連携して運営している大学院)との連携報告の3つの講演がありました。各講演の後には多くの質問が挙がりました。最後に、井村順一理事・副学長(教育担当)の閉会のあいさつでシンポジウムは終了しました。
シンポジウムの参加登録者数は現地参加とオンラインを合わせて約350名で、日英同時通訳があり、海外からオンラインで聴講する参加者もいました。
DSAI全学教育機構では、東工大におけるDS・AI全学教育プログラムのさらなる充実を図り、全ての東工大生が「共創型エキスパート」人材となることを目指していきます。
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