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留学生向け「マンガとイラストフェスティバル」開催

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東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院は5月18日、大岡山キャンパス西1号館留学生ラウンジにて、マンガを通じて日本語・日本文化に親しむ場として「マンガとイラストフェスティバル」を開催しました。

完成した作品を手に記念撮影

完成した作品を手に記念撮影

マンガで日本語を学ぶ

マンガは自然な日本語の表現を、絵やストーリー展開と共に楽しく習得できる可能性を秘めたツールです。セリフの漢字にはルビがついており、漢字習得の助けにもなります。
また、日本のマンガは今や世界中の多くの国と地域で出版され、マンガを原作としたアニメ、映画、ビデオゲーム等も作られている一大カルチャーです。マンガには日本文化、日本人の発想等を知るヒントがちりばめられています。いまや日本のことを知ってからマンガに興味を持つのではなく、マンガを読んで日本に興味を持つ時代になっています。

留学生ラウンジでは日本語・日本文化の教材としてマンガを揃えてきました。「ONE PIECE」、「SLAM DUNK」等の世界的に有名な作品や、日本料理、日本文化を題材にした作品も揃えています。しかし、これまではマンガを読む留学生がそう多くは見られず、マンガを手に取る「きっかけ」が必要と思われました。その「きっかけ」づくりが今回のイベントの主眼の一つです。なお、留学生ラウンジで開催する留学生交流のイベントとしてマンガを取り上げたのは初めての試みです。

マンガを描いてみる

イベントは13時から15時まで実施され、中座した学生を含め15人が参加しました。
総合司会はリベラルアーツ研究教育院 日本語セクションの山元啓史教授が行い、まずは同セクションの榎原実香講師より、留学生ラウンジにあるマンガの簡単な紹介がありました。

次に、環境・社会理工学院 社会・人間科学系の海外交流学生ダニエル・フー(Daniel Hu)さんが、タブレットにデジタイザーペン(筆圧の変化に応じた表現が可能なタブレット用のペン)を使用したイラストの描き方のセミナーを実施しました。ダニエルさんはこのイベントの案内のために作成したポスターを題材に、下絵を描き、その上に着色していく過程を説明しました。参加者からポスター作成にかかった時間について質問が出ましたが、ダニエルさんは10時間以上をかけたそうです。ダニエルさんは他の質問にも丁寧に回答してセミナーは終了しました。

ダニエル・フーさんの描き方セミナーを熱心に聞く留学生

ダニエル・フーさんの描き方セミナーを熱心に聞く留学生

好みのマンガを探す留学生たち
好みのマンガを探す留学生たち

その後、参加者たちは留学生ラウンジにあるマンガから、好みの表紙のマンガを選び、イベントのために用意した描き方の例に倣ってイラストを描きました。表紙をトレースしたり、自由に線を描いてから、色鉛筆で着色をして仕上げていきました。準備していた軽食のチョコレートやコーヒーをよそに、それぞれのイラストを描くことに集中し、あっという間に時間は過ぎていきました。

集中してマンガを描くようす

最後に、台紙に貼ったイラストを手に全員で記念撮影をしました。
参加者たちが作成したイラストは鮮やかで、それぞれに個性があり、持っていた才能に感心させられるものでした。

研究の合間のリラックスしたひとときになり、マンガに親しむきっかけとなりました。
リベラルアーツ研究教育院では、今後も季節のイベントや、習字やヨガ、料理のワークショップ等、日本語や日本文化を学べるさまざまなイベントを開催していきます。

リベラルアーツ研究教育院

リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

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お問い合わせ先

リベラルアーツ研究教育院日本語セクション

Email nihongospace@js.ila.titech.ac.jp


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