東京工業大学リベラルアーツ研究教育院は5月31日、日本語初心者の留学生を対象に開講している「日本語研修コース」の一環で、鎌倉フィールドツアーを行いました。神奈川県のボランティアガイド団体KSGG(神奈川善意通訳者の会/Kanagawa Systematized Goodwill Guide Club)の8人にガイドを依頼し、研修生14人と引率の教職員3人が3グループに分かれて説明を受けながら鎌倉を巡りました。
一行は鎌倉駅から鶴岡八幡宮、小町通りを徒歩で回り、その後、江ノ島電鉄に乗って、長谷寺、高徳院(鎌倉大仏)を訪れました。留学生たちは街歩きや神社仏閣への参詣を通じて、日本の歴史、神道と仏教の違い、参拝の仕方などの慣習を体験的に学びました。
鶴岡八幡宮では、修学旅行中の課題とのことで小学生からインタビューされるという珍しい体験をしました。小学生からの英語での質問に対し、日本語を使って回答ができたことで、留学生は日頃の学習の成果を確認し、自信につながったようでした。
ツアーの締めくくりに訪れた由比ヶ浜では、海を眺めながらお弁当を食べたり、海をバックに記念撮影をしたり、ゆっくりした時間を過ごしました。
参加した研修生のコメント
- 日本文化への理解を深めることができたのは、私にとって素晴らしい経験でした。鎌倉は日本を代表する素晴らしい都市で、たくさんの日本文化を知ることができました。長谷寺では壮大で綿密な建築、高徳院では大仏と周りの自然が想像できないほど調和しているところを見ることができました。由比ヶ浜では、海やサーフィンをしている人たちを見て、リラックスして新鮮な気持ちになりました。
- ガイドの皆さんはとても知識が豊富で、興味深い情報を教えてくれました。
- ガイドの皆さんと一緒に鎌倉に行くことができたので、おもしろかったです。鎌倉に関することと神道と仏教について学びました。日本では、神道と仏教は非常によく似た発展を遂げたことが興味深かったです。神道と仏教には同じような習慣が多くあります。
- 鶴岡八幡宮が一番好きでした。お寺の穏やかで平和な環境に感動しました。とても美しい場所で、歴史について多くを学ぶことができました。
- 景色、仲間、そして食事も素晴らしかったです。
日本語研修コースとは
学内の国費外国人留学生の研究生を対象として、年に2回開催される日本語の集中講座です。定員に余裕がある場合は、全留学生を対象に特別受講生を募集します。
本コースは、来日して日が浅い留学生の「日本語初級レベルの能力養成」を目的とし、コース終了までに、やさしい日本語でプレゼンテーションできる力が付くように指導します。
異なる文化背景を持つ留学生同士が、日本の生活について情報交換を行ったりする「集いの場」や「学び合いの場」としての機能もあり、心のよりどころになっています。
また、鎌倉ツアーの他に、等々力渓谷公園(世田谷区)散策、洗足池小学校や清水窪小学校(両校共大田区)の児童との交流など、留学生が地域の人々や日本文化に触れる機会を提供しています。
- 東京工業大学 日本語セクション
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