東京工業大学は9月22日、大岡山キャンパス70周年記念講堂で、令和5(2023)年度9月学位記授与式を執り行いました。
学士課程86人の卒業生と、修士課程251人、専門職学位課程9人、博士後期課程107人の修了生、総計453人(うち留学生280人)に学位が授与されました。
式には、卒業生・修了生約350人とその家族約260人に加え、学長、理事・副学長、監事、部局長、来賓が出席し、卒業生・修了生の新たな門出を祝いました。式典会場内に家族席を設けるのは2019年度以来4年ぶりとなります。
式典では、益一哉学長が英語で式辞を述べ、卒業生・修了生、またご家族へのお祝いの言葉とともに門出のメッセージを贈りました。
益学長は式辞の中で、「技術的な専門分野だけではなく、リベラルアーツ、人文科学、社会科学も探求し、独自の世界観を構築しながら同僚や信頼できるメンターと協力して、新鮮で革新的なアイデアや新しい価値を生み出してきた皆さんのこれからの挑戦も楽しみにしています。東京工業大学も東京医科歯科大学と統合して東京科学大学(仮称)となることで、進化と新しい挑戦を続けていきます」と述べました。
さらに、高分子化学の研究者として東工大に約40年間勤務した神原周博士とその教え子でノーベル化学賞を受賞した白川秀樹博士の研究を例に挙げて、東工大の先駆者たちからインスピレーションを得てほしい、と呼びかけました。
続いて、部局長を代表して井上光太郎工学院長がお祝いの言葉を述べました。
また、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」の井戸清人理事長(1973年理学部数学科卒)より祝辞をいただきました。
来賓祝辞に続き卒業生・修了生への学位記授与が行われ、博士後期課程では、出席者全員に益学長から学位記が手交されました。
最後に卒業生・修了生を代表して情報理工学院 数理・計算科学系 博士後期課程修了生の王晨昱(オウ・シンユ)さんが謝辞を述べました。
卒業生、修了生のみなさんならびにご家族のご健康とますますのご活躍を心よりお祈りいたします。
なお、益学長の式辞は下記のページからご覧いただけます。