東京工業大学は9月27日、大岡山キャンパス70周年記念講堂で、令和5(2023)年度9月入学式を執り行いました。式典には新入生約220人とその家族約40人に加え、学長、理事・副学長、監事、部局長、来賓が出席しました。入学式の会場内に家族席を設けるのは2019年度以来4年ぶりとなります。
新入生は、学士課程2人、修士課程245人、専門職学位課程11人、博士後期課程187人の総計445人で、そのうち318人が留学生です。東工大が掲げる多様性を反映し、多彩なルーツを持つ新入生が「Team 東工大」のメンバーに加わりました。入学式の式辞やあいさつはすべて英語で行われました。
益一哉学長は式辞として「東京工業大学は、科学とテクノロジーを自分の道として選択した新進気鋭のリーダーである皆さんと共にあります。近年、世界中が困難な課題に直面しているにもかかわらず、東京工業大学は、常に変化する地球環境に対応する新たな価値を創造しながら、学生の学修機会を継続的に充実させる道を堅持してきました。そして、近い将来、長年のパートナーである東京医科歯科大学と統合して、全く新しい大学『東京科学大学(仮称)』を設立する予定です。この統合により、医療、看護、歯科科学の最も聡明な頭脳と結びつき、最先端の技術を生み出す分野の融合が促進されます」と述べました。さらに、本学の細野秀雄栄誉教授が開発した貴金属を使わない高性能アンモニア合成触媒や、90年以上前に加藤与五郎博士と武井武博士が開発したフェライトの功績を例に挙げて「これからも革新的なアイデアをより広い世界に伝えていこう」と新入生に呼びかけました。
役員や学院長、来賓の紹介の後、部局長を代表して、山崎太郎リベラルアーツ研究教育院長がお祝いの言葉を述べました。
続いて、本学同窓会の「一般社団法人蔵前工業会」を代表して、田村良明業務執行理事(1979年大学院理工学研究科修了)が祝辞を述べました。
最後に、新入生総代として、物質理工学院 材料系 博士後期課程のツァン・ウェンハオさんが答辞を述べました。
ツァンさんは「東工大で学位を取得するだけではなく、情熱、好奇心、そして知識を絶え間なく追究し、すべての人にとってより明るく調和のとれた未来の追求に全力を尽くします」と抱負を語りました。また「あらゆる機会を捉え、潜在能力を活用し、ビジョンを目に見えるインパクトに変えること」を誓いました。
新入生のみなさん、ようこそ東工大へ。ご入学おめでとうございます。
なお、益学長が述べた式辞は以下のページからご覧いただけます。