7月24日まで、東京工業大学は在学生への全学的アンケート調査「学勢調査」によるウェブアンケートの回答を受け付け中です。この調査は、東工大における教育システムや施設、学内サービスなど、大学の運営全般に対して学生の声を取り入れ、東工大をより魅力ある大学とすることを目的として、2年に1度実施しています。
今回の学勢調査は、東京工業大学として最後の調査となります。この2年間はコロナ禍前のように活動が復活し、キャンパスにもにぎわいが戻ってきています。大岡山キャンパスには新しい食堂ができるなど、学内環境も大きく変わっています。このような変革にも、学生の意見をきちんと反映することが今後も重要です。
この学勢調査のユニークな点は、公募により集まった学生スタッフの主導で実施していることです。学生スタッフは、学生の視点でアンケートの質問や調査内容を考案するところから始め、調査結果を集計・解析した上で学内各組織とキャンパスミーティングを重ね、作成した提言書をアンケート結果とともに大学へ提出します。この提言を受けて、学内の各組織ができる限りの対応に取り組みます。対応には時間がかかるものもありますが、これまでにも提言により多くの改善が行われてきました。
前回までの学勢調査の提言から、東工大ポータルへのログインに関連した改善、遺失物のオンライン管理、公欠制度の導入、キッチンカーの導入などを実現してきました。また、この学勢調査は全国的にも例を見ない取り組みであり、学生とのコミュニケーションを重視した大学運営の一翼を担っています。
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