11月16日、東工大大岡山キャンパスにおいて、「東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム」10周年記念式典が開催されました。このプログラムは、日本と海外の2つの学位が取得できる、大学院レベルにおいては日本初のダブル・ディグリー(双方学位)プログラムです。修士課程の参加学生は、東工大と清華大の双方に在籍し、日中両大学の指導教員の指導の下、両大学からそれぞれ修士の学位を取得することになります。博士課程の参加学生は、共同指導の下、二大学のうち一方の学位を取得します。
今回の式典は、東工大関係者、清華大学関係者、プログラム所属学生、修了生、そして来賓の方々の総勢100名強が集う、厳かな中にも活気あるものとなりました。東工大学長、清華大学前副学長、両大学運営委員長はじめとする関係者の挨拶、来賓や修了生からの祝辞とメッセージなど、両大学の10年の歩みを回想し、これからの歩みを予感させるものとなりました。
式典では、三島学長より両大学の教職員と多くのスポンサー企業の10年に渡る支援のもとで、プログラムの目的である「日中を代表する理工系トップの両大学が共同で大学院教育を実践し、世界から期待されるグローバル理工系人材を育成する」教育活動を展開してきたことへの感謝の言葉が述べられました。また、袁駟(ユエンス)清華大学校務委員会副主任(前副学長)からは「樹を育てるのに10年、人材育成には100年かかる。これからまたスタート台に立った気持ちで進んでほしい」と激励の言葉がありました。
来賓の文部科学省高等教育局高等教育企画課 鈴木規子国際企画室専門官からは、「今、国際化が言われている時代だが、既に10年も継続している先駆け的プログラムであり、この10年がその先の礎になるでしょう」との言葉がありました。そして、中華人民共和国駐日日本国大使館 譚永東一等書記官、スポンサー企業を代表してソマール株式会社 曽谷太代表取締役社長からは、このプログラムに対する祝辞と熱い期待のメッセージが寄せられました。
一番の盛り上がりをみせたのは、現役プログラム所属学生と修了生の体験報告でした。留学中の珍道中の話、日本が好きになり日本企業に就職して人事担当として頑張っている、いつかプログラムを支援できるようになりたいなど、それぞれの経験談やプログラムに参加した意義などの臨場感溢れる報告は、会場の雰囲気を一層明るくするものでした。
式典終了後は懇親会が催され、企業と両大学、教員と学生、先輩後輩の垣根を越えた交流がさらに深まりました。関係者一同、プログラムのますますの発展をめざし、邁進する所存です。なお、式典の詳細は、合同プログラムWebサイトに掲載しました。
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