東工大ものつくり教育研究支援センター(以下ものつくりセンター)は、センター内の設備を利用して、学生がものつくりの楽しさを満喫できる環境を提供している施設です。
在学生は、各種機械工作・電気工作の機器を、事前に講習を受けることで自由に使用する事ができます。研究に使用する装置製作、サークル活動など幅広い用途に活用できます。
3月より、大岡山キャンパスのものつくりセンターで高校生・新入生を歓迎する展示企画が始まりました。
「ものつくり協奏曲」の展示
現在、ものつくりセンターでは、学生や職員が製作した、5つの展示物を体験することができます。
どの展示物も、ものつくりセンターにある工具・機械を使い製作されました。

ウェルカムボード:時計の機構を利用しておもりの重さを
歯車に伝え歯車とボードが規則正しく動いています。
今回の企画の発案者であるものつくりセンターのスタッフは「多い月は300人ほど高校生や海外からの見学者がいるので、研究を説明したパネルに加えて、実際に手で触れ目で見て楽しめるような魅力的なものが欲しく始めました。その企画案を受けて、スタッフ・学生のアイデアと技術力で興味を引く動的展示になりました。センター保有のレーザー加工機を巧みに自由自在に操った作品の結集です。」と話しました。
展示のひとつ「非円形歯車」の製作者、ロボット技術研究会の五十嵐純さんは「とにかく体験してほしい、あえてモーターじゃなく手で回すようにしています。」と語ってくれました。

非円形歯車:非円形の歯車を回すことで、
回転速度や力のかかり具合の変化を体験することができます。

真ちゅう+アルミ、鉄+アルミの独楽:真ちゅう+アルミ、鉄+アルミと
いう違う材料で作製した独楽を回し、違いを体験することができます。

Magnetic Wave Machine:磁石の引力と斥力のバランスによって
回転の伝わり方が変化し、プレートの全く異なる動きを体験できます。

マーブルマシン:電池とモーターで動作し、水車のように回転する
円板と、カムで交互に上下する階段で、ビー玉が自動で循環する
仕組みになっています。

ものつくりセンターの講習会やイベントなどで作製された成果物
また、今回の展示のほかにも、ものつくりセンターでの講習会・イベントで作られた成果物や、ロボット技術研究会、Meister、CREATEのサークル活動の様子をパネルや実物で見ることができます。
回転計、スターリングエンジン
ものつくりセンターでは一般の方でも自由に見学可能です。ぜひ新しい展示を体験しに来てください。