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タイ王国シリントーン王女殿下が東工大を訪問

4月21日、タイ王国シリントーン王女殿下とタイ石油公社(以下、PTT)の代表者を含む視察団ご一行が東京工業大学を訪問されました。

科学技術分野に大変高い関心をお持ちの、シリントーン王女殿下による本学へのご訪問は2006年に続き2回目です。本学は1985年のチュラロンコン大学との全学協定締結以来、タイ王国の多数の大学や研究機関と連携しています。2002年には、連携強化を図るため、バンコク近郊にタイオフィスを設立しました。2007年6月には、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、タイ王国の大学グループと連携して、連携大学院(Thailand Advanced Institute of Science and TechnologyImage may be NSFW.
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以下、TAIST)を設立し、長年に亘って良好な関係を築いています。

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シリントーン王女殿下と三島学長

シリントーン王女殿下と三島学長

今回のご訪問では、三島良直学長との懇談や教員による本学説明等を受けられた後、王女殿下のご希望により、最新のエネルギー技術を駆使した環境エネルギーイノベーション棟(以下、EEI棟)、地球・生命の起源を解明することを目的として2012年に設立された地球生命研究所Image may be NSFW.
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(以下、ELSI)を見学されました。

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学生たちによる歓迎

学生たちによる歓迎

まずは、シリントーン王女殿下の到着を、三島学長がお迎えした後、タイ王国と王女殿下のシンボルが入った紫の手旗を持ち、正装して出迎えた本学在学中のタイ留学生会67名の学生たちの歓迎に、笑顔でお応えになりながら懇談会場へ移られました。

その後、シリントーン王女殿下と、シハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国特命全権大使、スメート・タンティウェーチャクン博士、ピヤサワット・アマラナン博士と本学卒業生でPTT会長のパイリン・チュチョーターウォン博士を含む視察団代表者8名と、三島学長以下8名による懇談が行われました。最初のご挨拶で4月2日に60歳のお誕生日を迎えられた王女殿下にお祝いの言葉をお贈りすると、王女殿下は笑顔でお応えになるなど、終始和やかな雰囲気で懇談が行われました。

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懇談の様子

懇談の様子

懇談後、その他の視察団メンバーがいる別会場へ移られた王女殿下を水本哲弥副学長、佐藤勲副学長がお迎えし、水本副学長が本学の概要説明を行いました。続いて行われた質疑応答では、教育改革、東工大の国際化、TAISTと本学との教育連携等について、王女殿下及び視察団メンバーより質問がなされました。

会場を出られたシリントーン王女殿下は、タイ人留学生たちと言葉を交わしながら、笑顔で贈り物を受け取られ、グループ写真撮影が行われました。

一行は続いてEEI棟を訪れ、伊原学准教授(現・教授、化学工学専攻)より太陽電池の特徴ある設置方法やビルのエネルギーシステム、最先端環境エネルギー技術について説明を受けられました。王女殿下一行は、本学のスマートグリッド管理システム「エネスワロー」に高い関心を示され、熱心に質問をされました。伊原准教授は、シリントーン王女殿下と数名の方をEEI棟屋上へご案内し、排熱を高度に利用する燃料電池システムなどのエネルギー関連設備について説明しました。

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水本副学長と王女殿下

水本副学長と王女殿下

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EEI棟にて伊原准教授と

EEI棟にて伊原准教授と

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実験について説明をする廣瀬所長

実験について説明をする廣瀬所長

最後に、王女殿下一行はELSIを訪問され、廣瀬敬所長による研究所の設立の背景や目的、研究員の構成に関する説明を受けられました。主な研究の一つである「地球内部の高温高圧の環境再現」を理解していただくために、水に圧力を加えて室温で氷を作る実験に、シリントーン王女殿下にご参加していただきました。実験の様子はスクリーンに映し出され、圧力により水が変化していく様子を視察団一行も観察しました。引き続き、ジョン・ハーンルンド教授・主任研究者(副所長)も加わり、生命の起源、惑星誕生の過程、太陽系外の生命の存在の可能性などについて、活発な質疑応答が行われました。

3時間半に亘るご訪問中、熱心にメモをとりながら質問をされ、ご自身のカメラで写真を撮られるなど、王女殿下の科学技術への関心の高さがとても印象的でした。また、シリントーン王女殿下と視察団ご一行を本学にお迎えし、本学の世界的な研究大学を目指す実学に根ざした最先端の教育研究「Tokyo Tech Quality」をご紹介できる機会を得たことは、本学にとって大変光栄なことでした。

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シリントーン王女殿下を囲んで

シリントーン王女殿下を囲んで


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