6月15日、大岡山キャンパス西8号館 大学院情報理工学研究科大会議室にて、大学の世界展開力強化事業TiROPサマープログラム2015の開講式を開催し、プログラムに参加する留学生19名のうち、すでに来日中の15名が出席しました。今年は、TiROP協定校である17大学のうち、ブラウン大学、カリフォルニア工科大学、カーネギーメロン大学、ジョージア工科大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学バークレー校、ミネソタ大学ツインシティ校、ワシントン大学、ウィスコンシン大学マディソン校、インペリアル・カレッジ・ロンドン、デルフト工科大学、アーヘン工科大学、パリテック、南洋理工大学、そして香港科技大学から留学生が集まり、本サマープログラムに参加します。
TiROP(グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク)は、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」として運営されている留学生の受入・派遣プログラムです。
このプログラムでは、アジア・欧米等の世界有数の理工系大学と本学が連携して、それらの大学から留学生を受入れ、同時に東工大生を派遣します。学生交流を通じてネットワークを構築することで、大学の国際化を推進し、国際的な舞台で活躍できる人材の育成を目指しています。
開講式は、丸山俊夫理事・副学長による式辞で始まりました。その後、大学院理工学研究科ジェフリー・クロス教授がTiROPプログラムの概要を説明し、大学院理工学研究科 間中孝彰准教授が工学系のワークショップMISW※への留学生の参加を募りました。東工大生のみならず、他の留学プログラムで来学中の外国人学生との幅広い交流の場となるこのワークショップは、例年、TiROP留学生から好評を得ております。
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- Multidisciplinary International Student Workshop(学際的な国際学生ワークショップ)。日本人学生、留学生、海外の連携大学の学生との交流を目的とし、大学院理工学研究科工学系が主催するワークショップ。
続いて、留学生が、習いたての日本語を使ったり、本プログラムに参加した動機や目的を含めたりしながら自己紹介を行いました。さらに、サマープログラム中、留学生の研究や生活上のサポートをするチューター、ならびに留学生が所属する研究室の指導教員の紹介がありました。東工大の指導教員からの歓迎の言葉を聞いた留学生たちは、緊張の中にも安堵の表情を時折浮かべていました。
後半は、ベルギー ルーベン・カトリック大学より来学中のヤン・ヴァン・マール教授から、 "Developing Intercultural Competencies for Global Study and the Engineering Working Place"「グローバル・スタディと工学系職場環境に備える異文化間コミュニケーション能力の開発」と題した特別講演がありました。講演は、留学中の精神的特徴やそれに応じた活動の推奨など、本プログラムの留学生だけでなく、留学を控えているTiROP派遣学生にも有益な講義でした。
開講式の前には、歓迎の昼食会が催され、なごやかな雰囲気で交流を深めました。
TiROPサマープログラムでは、Study and Research Plan(学習・研究計画)をもとに、学生がそれぞれ自分の専門分野の研究室に所属し、受入教員の指導のもとで短期研究プロジェクトを行うと共に、日本語の基礎を学ぶ「サバイバル・ジャパニーズ」の授業を履修しています。
また、日本を代表する先端企業の見学や、特別講演会、日本文化活動、東工大生との交流会など、留学生が日本の技術や文化への理解を深めるためのイベントを開催します。
8月21日には、閉講式および研究成果発表会が行われる予定です。
- TiROP 大学の世界展開力強化事業 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク
- TIER-TokyoTech International Education and Research program Facebookページ
- TiROPサマープログラム参加の留学生へキャンパスツアーを実施
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- TiROP
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- TIERとは、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の支援を受けて東工大が実施しているプログラムの総称です。