8月8日、東京工業大学オープンキャンパス2015を開催しました。本学のオープンキャンパスは、秋の工大祭と同時に行われていましたが、昨年度から夏に単独の日程を設けて実施しています。当日は、長く続いていた猛暑が少しだけ収まり、曇り空に時折眩しい晴れ間がのぞきました。最終的に約15,000名の来場者を迎え、大盛況となりました。
オープンキャンパスの最も重要な趣旨は、東工大を目指す高校生・受験生に、教育・研究を実際に紹介し、東工大の特徴を体験的に理解してもらうことです。これを達成するために、第1類から第7類までの教員ならびに学生の積極的な協力を得て準備を進めるとともに、本年度は「2016年4月、東工大が変わる」と銘打ち、本学が現在取り組んでいる教育改革の詳細を重点的に伝えることを目指しました。
以下では、その企画の一部を紹介します。
教育改革・入試説明会
東工大が“変わる”とはいったいどういうことなのか、その根幹を扱う説明会です。前半では新しい組織やカリキュラム、制度や施設など教育改革の要点について、後半では東工大の入試の概要について、それぞれ説明しました。いずれの内容も、2016年度以降に本学の学生となることを目指すにあたって、知っておいてもらいたいことばかりで、キャンパス内で最大規模の講義室を用意して4回開催しましたが、すべての回で満員となりました。
相談会
東工大で勉強することのできる分野や学生生活など、相談内容の種類ごとに、教員や職員、学生が親身になって来場者の相談に答えました。高校生・受験生のみならず、保護者の方々も直接質問したり説明を聴いたりしている姿が印象的でした。特に、各類や入試のブースは来場者の関心の高さが窺え、開催時間中、行列が途切れることがありませんでした。
模擬講義
東工大での知的な刺激に満ちた講義を、一足早く体験することのできる企画です。高校生・受験生に、理工系の学問への興味や探究心をより深く持ってもらいたいと、各類とも昨年度よりさらにバラエティに富んだ、魅力的な講義を準備していました。そのため、「どの模擬講義に参加しようか?」と迷う来場者も少なくなかったようです。
研究室公開
理工系総合大学である東工大の、オープンキャンパスの神髄は研究室公開です。研究室を実際に訪問し、その空気を体験することで、理工系の学問への興味と本学への理解がより一層深まります。本年度は、全7類から合わせて約90の研究室が参加し、教員・学生が実験や実演を交えながら研究内容を説明し、来場者からの活発な質問に答えていました。
オープンキャンパス2015を終えて
多くの高校生・受験生が、東工大のキャンパスに実際に足を運び、「自分の勉強したいことは何だろうか」と教員や学生の話に熱心に耳を傾ける姿が見られました。高校生・受験生のひたむきさが光る一日となり、来場者の雰囲気やアンケートの回答からも、本学での教育・研究の意義を感じてもらえたようです。
模擬講義で、最先端の研究成果を知ったときの驚き、研究室公開で実験を行う楽しさなど、オープンキャンパスで抱いた思いを大切にして、ぜひ日々の勉学に勤しんでもらいたいと、教職員一同期待しています。
高校生・受験生が東工大を体験することのできる機会、また東工大が高校生・受験生に知ってもらう機会として、オープンキャンパスは非常に重要です。一部の来場者の方にはご不便やご迷惑をおかけした点もありましたが、今年の良かった点、改善点を来年に活かし、東工大を身近に感じ、目指す人が増えるような、魅力的なオープンキャンパスを作っていきます。
お問い合わせ先
アドミッションセンター・学務部入試課
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