平成27年秋の叙勲において、片山卓也名誉教授が瑞宝重光章を受章しました。長年にわたる、教育と研究への多大な貢献が評価されたものです。
片山卓也名誉教授
経歴
- 1962年3月東京工業大学理工学部卒業
- 1964年3月東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了
- 1964年4月日本IBM株式会社入社
- 1967年6月東京工業大学工学部助手
- 1974年1月東京工業大学工学部助教授
- 1985年2月東京工業大学工学部教授
- 1991年4月北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授
- 2000年4月東京工業大学名誉教授
- 2008年4月北陸先端科学技術大学院大学学長
- 2014年3月任期満了により北陸先端科学技術大学院大学退職
コメント
学生時代と教員時代の前半を東工大の自由な雰囲気のなかでのびのびと過ごしました。情報科学が日本で認知される、丁度その時期に学生時代を過ごしましたが、わが国でこの分野を築いておられた榎本肇先生と飯島泰藏先生から直接ご指導を受けることが出来たことは大変幸せでした。また、教員時代は優秀な学生に恵まれ、彼らと一緒にソフトウェア工学の研究に打ち込みました。その後、国立大学に起こった大学院重点化の一環としてつくられ、その設立に東工大が深く関わった北陸先端科学技術大学院大学に移りました。それまでは大学の管理運営などには全く興味が無かったノンポリでしたが、教育・研究に加え大学経営などの貴重な経験をさせていただきました。東工大、北陸先端大を通して充実した大学生活を送ることが出来たのは、東工大時代の諸先輩のご指導のお陰ですが、今回の瑞宝重光章の受章を機に改めてこれらお世話になった方々にお礼申し上げます。