1月7日、創造性育成科目の事例発表会を実施しました。創造性育成科目とは、学生に能動的・発見的に学習する機会を設け、新しいものや技術、アイディアを生み出すための創造力を育むための工夫を行っている講義科目のことです。
第4回目となる今回は、事例発表会を教員主体ではなく学生主体としたことや、臨場感の伝わる東工大レクチャーシアターで行ったこともあり、これまで以上に活発な議論が行われた事例発表会となりました。
前半は、学科・専攻での良い講義事例を共有することを目的に、4件の事例発表を行いました。「機械知能システム創造」「サイエンスカフェ -組織と運営-」「コンクリート実験」「バイオクリエイティブデザインII」というタイトルで、教員が講義の目的について説明した後、実際に受講した学生が講義に対する感想を踏まえ、体験談を発表しました。後半は、「学生主体の講義」をテーマに、水本哲弥副学長と事例発表を行った学生によるパネルディスカッションを行いました。
- 創造性育成科目の感想
- 講義(一般)に対する要望
- グループワークについて
- 東工大にこんな講義があれば
の4項目について、予定終了時刻を15分以上オーバーするほど活発な意見交換が行われ、有意義なパネルディスカッションとなりました。
創造性育成科目の感想、一般の講義に対する要望として、
- 創造性育成科目は、自分で行ったことが結果としてすぐに分かる。普通の講義においてもリアクションがあるとやる気が起きる
- 講義において、教員と学生との双方向性はとても大事。講義中に小テストを行っても返却されない場合もあるが、返却していただけると復習になるし、講義に対するモチベーションも上がる
などの声がありました。本学は昨年度から本格的にアクティブ・ラーニング室を整備していますが、学生側からも講義に対して双方向性を求めていることがうかがえる意見が出されました。
創造性育成科目の特徴のひとつであるグループワークについては、
- 課題達成のためにはスケジューリングが重要であることを学んだ。座学と異なり、新鮮だった
- 普通の座学以上に予復習をして臨むことが多い
- 時に紛糾することがあるが、先生が発言すると意見がそれに流れてしまう。学生の主体性に任せて欲しい
- グループワークにおいて学生同士の一体感を出すには、初めに簡単な課題を出すと良い(教員)
などの意見が出されました。
最後に、学生パネラー全員にグループワークの意義を聞いたところ、
- 他人の意見を聞き、自分を客観視することができること
- 人の長所を見出すことができること
- 自分のみでなく、周りを見なくてはいけないこと
などの回答を聞くことができました。
創造性育成科目は毎年、専攻、学科、教員から申請を受け、登録・選定を行っております。平成27年度の登録科目ついては、下記のページをご覧下さい。