2月4日、第1回末松賞の授賞式が行われました。
末松賞は、末松安晴栄誉教授の「若い研究者たちが様々な分野で未開拓の科学・技術システムの発展を予知して研究し、隠れた未来の姿を引き寄せて定着させる活動が澎湃としてわき出て欲しい」との思いから、本学に対し多額の寄附をいただいたことにより創設され、今回が初めての授賞式となりました。
末松栄誉教授は、光通信工学の分野において、光ファイバーの伝送損失が最小となる波長の光を発し、かつ、高速に変調しても波長が安定した動的単一モードレーザーを実現しました。現在のインターネット社会を支える大容量長距離光ファイバー通信技術の確立に大きく寄与するなどの優れた業績を挙げ、本領域の発展に多大な貢献をしました。その功績が評価され平成27年度の文化勲章を受章しています。
初回となる本年度は、大学院理工学研究科 物性物理学専攻 井上遼太郎助教、大学院生命理工学研究科 分子生命科学専攻 金森功吏助教の2名が選考されました。
授賞式には末松栄誉教授も出席し、三島良直学長からの挨拶の後、賞状の授与が行われました。次いで末松先生からも挨拶があり、その後、受賞者2名が受賞に対しての感謝と今後の意気込みを述べました。
受賞式に続き、記念撮影、懇談会が行われました。井上助教と金森助教から現在行っている研究について説明すると、それに対して末松栄誉教授と三島学長から自分たちの若手時代のことを交えて話がされ、大変盛り上がった懇談会となりました。