東京工業大学フロンティア研究機構 大隅良典栄誉教授が、医学分野での重要な功績に対して贈られるローゼンスティール賞とワイリー賞の受賞者に選ばれました。
今回、大隅栄誉教授が第45回目の受賞者となるローゼンスティール賞は、米国ブランダイス大学ローゼンスティール基礎医科学研究センターによって、1971年より毎年、基礎医学の発展における顕著な功績に対して授与されています。
一方、ワイリー賞は、2002年から毎年、米国学術出版社ワイリー社が出資するワイリー財団より、バイオメディカル分野で顕著な業績を上げた研究者に贈られるもので、同教授はその第15回目の受賞者に選ばれました。これまでの受賞者のうち5名がその後にノーベル賞を受賞しています。
両賞とも、大隅栄誉教授のオートファジーの研究功績を高く評価し授与されるものです。オートファジーとは細胞が自分自身のタンパク質を分解する仕組みのことで、同教授は、細胞や細胞組織の維持と修復に不可欠であることを解明し、生物医学分野の発展に大きく寄与しました。
大隅良典栄誉教授コメント
この度、ブランダイス大学から第45回ローゼンスティール賞を、ワイリー財団から第15回ワイリー賞を受けることになりました。4月6日ボストンで行われるローゼンスティール賞受賞式の後、ニューヨークに移動し、4月8日のワイリー賞受賞式に出席します。ワイリー賞受賞式の会場となるロックフェラー大学は、私のポスドク時代の3年間の留学先であり、現在に至るまで研究材料としている酵母の研究を始めた場所なので感慨深いものがあります。