3月12日、13日に東京都港区のチサンホテル浜松町で開催された「第39回朝日アマチュア将棋名人戦全国大会(朝日新聞社主催、日本将棋連盟後援、日本アマチュア将棋連盟協力)」で、東京工業大学 工学部機械科学科3年の多々納守さんが首都圏代表の1人として朝日アマ名人への挑戦権をかけて出場し、4位の成績を残しました。
朝日アマチュア将棋名人戦全国大会とは
全国大会では、首都圏・関西・東海などの地域予選により選ばれた32人の出場者達が、5回戦のトーナメント方式で争います。出場者の平均年齢は30.4歳で、昨年より約1歳若返り、その内訳は10代が5人、20代が12人、30代が8人、40代が5人となりました。また、昨年は40代まででしたが、今年は50代が2人出場し、世代の幅が広がりました。
全国大会の優勝者は朝日アマチュア将棋名人への挑戦者として、前年度の名人に3番勝負で挑む仕組みになっています。組み合わせは、1回戦で東日本勢と西日本勢が対戦するように抽選されました。
持ち時間は一局50分、時間切れの場合は一手60秒未満で指すルールです。決勝戦のみ一局60分、時間切れの場合は一手60秒未満となりました。持ち時間が他のアマチュア大会と比べ非常に長く、大熱戦だと一局で4時間近くかかる将棋も見られました。
12日は準々決勝まで(3局)、13日は準決勝と決勝、3位決定戦(2局)があり、多々納さんは12日に3連勝し4強入りを決め、翌日13日には敗れたものの全国4位が決定しました。ベスト8に入った選手は、プロと対戦する第10回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)への出場権を得ます。4位に入賞した多々納さんは、6月18日に予定されている開幕戦・プロアマ一斉対局で、アマチュア代表として新鋭のプロ棋士と戦う権利を得ました。
多々納守さんのコメント
今回はアマチュア将棋の大きな大会で、首都圏代表として全国大会に出場し、よい成績を残すことができとても嬉しいです。今年1月初旬に行われた、全国オール学生将棋選手権では準優勝となり悔しい思いをしましたが、本大会と合わせ今年は開幕から結果を残すことができています。調子は上向いてきており、私自身手ごたえを感じています。
大学では将棋部に所属して、学生大会にも出場しています。関東学生将棋連盟の団体戦(各大学から7人ずつ出場する団体戦)では、東工大将棋部は現在A級リーグに在籍しており、強豪チームの一つです。東工大将棋部の仲間たちと一緒に、来期もA級リーグにとどまって優勝を目指して戦いたいと思っています。腕に自信のある方や、楽しみたい方も、ぜひ将棋部に遊びにきてください。