2月21日から3月3日まで、東京工業大学 グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院主催第5回国際シンポジウム・セミナーが行われました。今回のテーマは「原子力安全・セキュリティ・核物質防護のための国際原子力人材養成―核セキュリティと核物質防護―」でした。
本シンポジウム・セミナーは、文部科学省の支援を受け、グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院が国内外の関連機関と協力して開催したものです。プログラムを受託した2011年度より毎年行っており、本学の学生のみならず、国内外の原子力分野に関心のある学生、若手社会人を招へいして教育の一環として実施しています。シンポジウムでは、「原子力安全」と「核セキュリティ・核不拡散」を毎年交互に取り上げています。
会期前半のシンポジウムでは、国内外の著名な科学者等を講師として招き、東京工業大学大岡山キャンパスにて、一般公開の形で講演会を行いました。その後、招へいされた学生・社会人等は、日本原燃株式会社の六ケ所施設(青森県)、東北電力株式会社の女川原子力発電所(宮城県)を視察し、原子力の最前線を学んできたほか、福島県いわき地区の公園において環境放射線計測を行い、大岡山での計測結果と比較する等の実習を行いました。
会期後半のセミナーでは、第一線の講師陣による講義に大いに啓発を受けた学生たちがグローバルリーダーに係る3つのテーマに関して自主的に討論した上で発表を行い、議論を交わしました。
講師は26名、招へいされた学生・社会人は47名、一般参加19名、他25名の合計117名の参加がありました。マスコミの取材も入り、本シンポジウム・セミナーは成功裏に終了しました。