脱コロナ禍研究プロジェクトを発足
東京工業大学科学技術創成研究院は6月5日、新型コロナウイルス感染症に起因する社会課題の解決を目指して、脱コロナ禍研究プロジェクトを発足させました。すでに「1個体、1分、1ドルで判定可能な診断装置」「低温プラズマによるウイルス不活化」「複数の会話の輪が存在できるビデオ会議サービス」など18の研究テーマに取り組んでいます。東工大の幅広い科学・技術の研究者が力を合わせ、新型コロナウイルスがもたらす前例のな...
View Articleニッケルを使った高性能アンモニア合成触媒を開発 貴金属を使わない新コンセプトによる触媒技術
要点 単独では活性を示さないニッケル(Ni)と窒化ランタン(LaN)を用いた高効率アンモニア合成に成功 ルテニウムなどの貴金属を使わずに高いアンモニア合成活性を実現 LaN表面の窒素空孔を反応場として利用する新コンセプトを実証 概要 東京工業大学 元素戦略研究センターの細野秀雄栄誉教授、同センターの叶天南(Tian-Nan...
View Article東工大舞踏研究部が国公立戦で団体3位入賞
東京工業大学舞踏研究部が、2月2日に千葉大学西千葉キャンパスで開催された第108回冬の国公立大学学生競技ダンス選手権大会(東部日本学生競技ダンス連盟主催)団体の部で、15校中3位に入賞しました。 個人の部においては、同部から出場した44組のうち12組が入賞し、そのうち7組が決勝に進出しました。 競技ダンスとは...
View Article電子を抜くと透明な超伝導体になる物質を発見 世界初のp型透明超伝導体を実現
要点 ヨウ素溶液の酸化作用で電子を抜きとった層状ニオブ酸リチウム薄膜を合成 超伝導を示すこの物質が常温で高いp型伝導性と透明性を併せ持つことを発見 二次元物質の新たな物理現象や機能の開拓に貢献 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の相馬拓人助教と大友明教授は、東北大学...
View Article齋藤憲司教授が日本学生相談学会の2019年度学会賞を受賞
日本学生相談学会は2019年度の学会賞を東京工業大学保健管理センターの齋藤憲司教授に授与すると発表しました。5月17日、オンライン開催された日本学生相談学会第38回大会総会で決定しました。学会賞は学会の発展・質の向上に顕著な功績を残した会員に授与されます。...
View Articleテレビ東京「出没!アド街ック天国」に東工大が登場
7月25日(土)放送予定のテレビ東京「出没!アド街ック天国 ~大岡山~」に、東京工業大学が登場します。 「出没!アド街ック天国」は、街を徹底的に紹介する“地域密着系都市型エンターテインメント!”として、お馴染みの街から「えっ、こんな街あったの?」という意外な街まで、あらゆる街に出没する情報バラエティ番組です。...
View Article中性子で迫る宇宙創成の謎 大強度偏極熱外中性子で、原子核内での対称性の破れの増幅現象に迫る
要点 原子核が中性子を吸収する反応では粒子と反粒子の対称性の破れが非常に大きく増幅されることがこれまでに示唆されている。しかし、その詳細なメカニズムは完全には解明されていない。 このメカニズムを調べるためには大強度かつ、スピンの向きが揃った(偏極した)エネルギーが高い中性子(熱外中性子)ビームを原子核に照射する必要があった。...
View Articleオートファジーによる小胞体分解の分子メカニズムを解明 オートファゴソームに小胞体を詰め込む仕組みを発見
要点 オートファジーによる小胞体の分解(ERファジー)過程で、レセプタータンパク質Atg40が脂質膜を折り曲げることを発見 Atg40の集積(多量体化)によって小胞体領域が局所的に変形 Atg40とオートファゴソーム膜タンパク質Atg8のユニークな結合様式を解明 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の中戸川仁准教授、持田啓佑研究員(研究当時。現・理化学研究所脳神経科学研究センター...
View Articleマイクロ波による触媒活性点の選択的な加熱を実証 放射光で担持白金ナノ粒子の局所温度を解析
要点 マイクロ波照射によって触媒上に担持した金属ナノ粒子を選択的に加熱 活性点上の局所的な高温反応場において、低温で触媒反応を促進 マイクロ波加熱により、触媒反応プロセスの省エネルギー化に貢献 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の阿野大史大学院生(研究当時)、椿俊太郎助教、本倉健准教授、和田雄二教授(研究当時。現 科学技術創成研究院...
View Articleアーティストとアートを体験するセミナー 初めてオンラインで開催 利き手でない手で静物画を描いてみたら
東京工業大学は、理工系の学生が芸術からインスピレーションを得て自分の創造的な表現を見つけるため、毎年2回、「アーティストとアートを体験するセミナー」を開いています。2020年前期は6月10、17日の2日間のプログラムで、入学したばかりの学士課程1年の5名を含む11名の受講生が参加しました。新型コロナウイルス感染予防のため、講義と絵を描く実習はオンラインのテレビ会議システムを使い、初めての体験となりま...
View Articleマヨラナ粒子が媒介するスピン輸送現象の発見 物質内部で磁化変動を伴わない奇妙なスピン励起の伝達
要点 量子スピン液体に対する実時間数値シミュレーションにより、局所磁化の変化を伴わないスピン輸送現象を発見 このスピン輸送がマヨラナ粒子によって媒介されることを解明 マヨラナ粒子を利用したスピントロニクスや量子コンピューティングデバイスへの応用に期待 概要 東京工業大学 理学院...
View Article自然発症型糖尿病モデルマウスの作製に成功 膵臓再生医療の新しい移植モデル動物として期待
要点 インスリン2タンパク質の104番目のアミノ酸残基を欠失 重度免疫不全モデルマウスBRJマウスに遺伝子変異導入 インスリン治療により正常な血糖値に回復 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の粂昭苑教授、坂野大介助教、井上愛里大学院生(博士後期課程1年)らの研究グループは、熊本大学 生命資源研究・支援センターの荒木喜美教授、同大...
View Article貴金属を使わないアンモニア合成の画期的技術 細野秀雄栄誉教授がオンラインで記者説明会
記者に説明する細野栄誉教授 東京工業大学は7月14日、元素戦略研究センター長の細野秀雄栄誉教授による記者説明会をオンラインで行いました。「ニッケルを使った高性能アンモニア合成触媒の開発」がテーマです。細野栄誉教授は、貴金属を使わずに温和な条件でアンモニアを合成する画期的な技術を紹介しました。テレビ会議システムを使った説明会には、11媒体の記者15名が参加し、活発な質疑応答が交わされました。...
View Article光のトポロジカル特異点の生成手法を発見 新しい光制御技術の可能性
概要 東京工業大学 理学院 物理学系の納富雅也教授は、日本電信電話株式会社と共同で、誘電体周期構造を変形させるという簡単な手法により、光のトポロジカルな特異点を自在に生成・制御できる手法を、世界で初めて理論的に明らかにしました。本成果は、レーザの偏光状態や出射方向の制御に利用可能で、光のトポロジカルな性質を利用した新しい光制御の可能性を示すものと期待されます。...
View ArticleKa帯衛星通信向け無線ICの開発に成功 安価な集積回路で実現、無線機の小型・低コスト化に貢献
要点 Ka帯衛星通信機能を安価で量産可能なシリコンCMOSチップに集積化 2系統の受信回路を内蔵することで、二偏波MIMOと周波数多重による高速・大容量通信が可能 高速衛星通信向け無線機の小型・低コスト化を実現 概要 東京工業大学 工学院...
View Article工大祭2020の開催中止について
東京工業大学大岡山キャンパスで2020年10月10日(土)、11日(日)に開催を予定していた工大祭2020は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、開催を中止することとしました。学生組織の工大祭実行委員会と東工大との協議の結果、来場者および参加団体の皆様の健康・安全面を第一に考慮し、中止の決定となりました。...
View Article複雑な工法を用いず多孔質β-二酸化マンガン微粒子触媒を合成 触媒粒子のナノ空間が化学反応を促進、触媒や電池の電極材料の効率的な生産に貢献
要点 多孔質β-二酸化マンガンナノ粒子触媒の簡便かつ高効率な合成手法を開発 既存触媒の9倍の表面積をもつβ-二酸化マンガン触媒の生成機構を解明 微粒子触媒のナノ空間がバイオポリマー原料の合成反応などを促進 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article300 GHz帯無線トランシーバの省電力化に成功 5Gの先を見据えた超高速無線通信を小型・低コストICで実現
要点 従来の4分の1以下の消費電力で次世代300 GHz帯無線トランシーバを実現 新たに考案したミキサ回路により低コスト化・省面積化・省電力化を達成 スマートフォン等のモバイル機器に搭載可能 概要 東京工業大学 工学院 電気電子系の岡田健一教授らと日本電信電話株式会社の研究グループは、5G[用語1]で用いられる28GHz帯の10倍高い周波数である300...
View Article大気中の硫化カルボニルのミッシングソースの特定と全球収支の解明 人為活動由来の気候変動や光合成量の高精度推定に期待
要点 硫化カルボニルの硫黄安定同位体比の大気観測により、人為起源と海洋起源を分離して評価することに成功 観測に基づく硫化カルボニルの全球収支解析から、人為活動がミッシングソース(不明な生成源)の約半分を占める重要な生成源であることを発見 硫化カルボニルの収支推定の高精度化により、気候変動予測や光合成量推定の向上を期待 概要 東京工業大学 物質理工学院...
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