5月23日、中国の厦門大学の張彦校務委員会主任を団長とした視察団が東工大を訪問し、三島良直学長、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)等と懇談しました。
懇談ではまず、三島学長が東工大の概要と今年4月に開始した教育改革やスーパーグローバル大学創成支援事業※について説明を行い、続いて、張主任が厦門大学の概要、及び今回の来訪の目的について話しました。
厦門大学は1921年に中国福建省に設立された大学で、自然科学と人文科学分野で高い評価を得ています。現在、中国及び福建省ではトップクラスの理工系大学の設立に力を入れており、日本の大学における研究成果の産業化への取り組みについて学ぶことが今回の来訪目的の1つとなっています。
日本と同様、中国においても、高等教育機関の国際化政策に伴い、英語での講義が増加傾向にあり、留学生の割合を増やす目的には適っているが、留学生が中国の言語や文化に触れる機会が少ないことについて議論となっている、と張主任は述べました。それに対し、三島学長及び丸山理事・副学長は、本学においても英語での講義数を増やす取り組みを行っているが、留学生には日本語や日本文化についてのプログラムも用意しており、学位取得後、日本の会社でインターンシップを行う際や日本の会社に就職する場合には、日本語や日本文化の理解が重要となることを学生に対し事前に説明している、と話しました。
その後、視察団一行は産学連携推進本部の大井満彦国際部門長と本学の産学連携推進活動について意見を交わしました。
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- 東工大は、文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA:トップ型)」に採択されました。本事業は、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、世界レベルの教育研究を行う日本のトップ大学の国際化への取り組みに重点支援を行うものです。