11月2日、大岡山キャンパス本館の講義室にて、工系国際交流基金派遣募集説明会および工系留学報告会が開催されました。
工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院の3学院は、合同で国際性を持った工学を専門とする高度技術者を養成するため、所属学生を海外の大学等に派遣しています。海外で様々な国の研究者や学生と研究を行うことで自身の専門性を深め、より広範な先端科学技術・知識を学びながら、異文化に触れることで学生自身の修学意欲のさらなる向上と国際意識の涵養を図ることをねらいとし、学生国際交流プログラムを独自に実施しています。このプログラムは、(1)海外大学との交流協定締結などを通じた学生相互派遣のための環境整備、(2)各種基金等を利用した所属学生の海外派遣支援制度、を運営しています。
前半に行われた工系国際交流基金派遣募集説明会では、工系国際連携室の留学プログラム担当職員が、プログラムの概要ならびに現在募集中である来年度の夏季派遣について説明を行いました。
また、後半に行われた工系留学報告会は、全学または前述の3学院と交流協定のある海外の大学へ、今夏に短期留学した学生が履修対象となっている授業「国際研究研修」の一環として実施されたものです。留学経験者が、自身の留学生活について英語で発表を行いました。
オックスフォード大学に留学した物質理工学院 材料系の水谷麻衣さん(修士課程1年)は、「今はネット社会になり、日本にいても海外の情報が入ってきますが、実際に自分が現地へ行き、生活し、人と触れ合うのとでは全く違います。自分の目で見て、感じ、体験することは語学だけではないたくさんのことを吸収できるいいチャンスだと思います」と、後輩へのメッセージで発表を締めくくりました。
工系国際交流基金派遣のプログラム5種の中でも、3学院が独自に結んだ学生交流協定であるSummer Exchange Research Program(SERP)は、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、カリフォルニア大学サンタバーバラ校など欧米のトップ大学へ、3学院からの経済支援を得て留学でき、さらに年に1回のみの募集および派遣であるため、大変人気があります。
本イベントは、留学プログラムについての理解を深めるとともに、帰国して間もない留学経験者からの新鮮な現地情報や感想に触れることができる貴重な機会となりました。参加者に配布したアンケートには「就職活動の時期と重なり、留学は難しいかと思っていたが、調整次第で可能であることが分かって良かったです」といった感想もあり、留学を検討している学生にとって、大変有意義な時間となりました。