夏休み期間中の8月10日に、「高校生・受験生のための東京工業大学オープンキャンパス2017」を大岡山キャンパスにて開催しました。当日は、前日までの猛暑が和らぎ、約12,000名が来場しました。
本学では「ちがう未来を、見つめていく。」という、2030年に向けたステートメント(SPIRIT&ACTION)を策定しました。それを受けて、今年のオープンキャンパスでは、自らの興味・関心に基づく幅広い選択やチャレンジが可能になるカリキュラムや留学しやすい授業制度(クォーター制)など、高校生・受験生の夢や希望を実現するために学べる本学の教育システムを伝えることを最大の目標として、さまざまな企画を行いました。ここでその一部をご紹介します。
入試相談会・キャンパスライフ相談会
入試の具体的な仕組みや入学後の具体的なキャンパスライフについて、教員や学生が来場者の相談に答えました。
本学では、2019年4月入学の方から入学時の所属を「類」から「学院」に変更するため、現在の高校2年生以下の方には、新しい入試の仕組みを説明しました。来場者の熱心な質問に、各類の教員や学生が親身になって応対する姿が多く見られました。
留学報告会
2016年4月から始まった新たな教育システムの目標の一つとして、「世界トップクラスの教育システムで学ぶ」ことができる教育環境の構築を掲げており、年間400名以上の学生がさまざまな留学プログラムを利用して留学しています。本学が採択されたスーパーグローバル大学創成支援(SGU)プログラムと連動し、さらに留学プログラムを充実させることで、学生が国際的な視野を養えるよう、在学期間中に短期間でも1度は留学経験を積むことを強く推奨しています。
オープンキャンパスでは、このような取り組みについて全学企画での留学経験者による発表会や、各類での留学体験報告会が行われました。参加された受験生にとっては視野が広がる体験だったのではないでしょうか。
体験企画
各類で、模擬実験や模擬講義など様々な体験型の企画を用意しました。高校の授業では味わうことのできない、本学ならではの最先端の研究内容や研究成果を盛り込んだプログラムを、身を持って体験することができ、各企画とも大勢の参加者がありました。受験生にも理解できるようにやさしく分かりやすい内容で、科学への興味をかきたてるように各企画とも工夫を重ねました。写真は第4類で行われたプログラム「視覚の科学~ロボットビジョンからVRまで~(体験)」での1コマです。
研究室公開
今年度も、100以上もの研究室が公開されました。教員や学生が時に実演を交えながら、最前線の研究内容を分かりやすく説明するとともに、来場者からの熱心な質問に答えていました。教員だけでなく研究室に所属する学生とも会話することができる点が大変好評でした。
オープンキャンパス2017を終えて
今回は平日開催となりましたが、多くの方にご来場いただくことができました。来場者の皆さまに東工大の優れた研究・教育内容を知っていただくとともに、より多くの高校生・受験生にキャンパスや研究室の雰囲気を肌で感じていただける大変良い機会となりました。
今年度のアンケート結果をもとに、今後もより一層充実したオープンキャンパスを目指しますので、どうぞご期待ください。