2017年10月16日、10月31日に大岡山キャンパス 大岡山西講義棟1のレクチャーシアター及びすずかけ台キャンパス H1・2棟(大学会館)多目的ホールで同時中継を行い「博士後期課程全学説明会」が開催されました。
本説明会は昨年に引き続き、カリキュラムや支援体制などの情報に加え、博士後期課程に在学中の学生や、博士号取得後に活躍している社会人の声を聞くことによって、本学の博士後期課程への進学(入学)に関する理解を深めていただくことを目的としたものです。
参加対象は、主に博士後期課程への進学を考えている(または迷っている)修士課程、学士課程の学生ですが、広く周知を行い、保護者や他大学学生、一般の方も含め、10月16日は115名、10月31日は133名、合計で248名の方に参加いただきました。
説明会は、大きく3つのパートで構成され、1つ目のパートでは、16日は、井村順一理事・副学長特別補佐、31日は、水本哲弥副学長(教育運営担当)が登壇し、東工大の博士後期課程の学生が目指すところや、企業における博士号取得者の国際比較、博士後期課程で身についたこと、教養科目に関すること、経済・キャリア支援、就職状況等の概要について、スライドを用いて説明しました。
2つ目のパートでは、各日共に在学生2名、社会人2名による講演が行われました。
両者共通の内容として、博士後期課程に進学した背景や目的、現在(過去)どのような生活を過ごしているか、また、在学生講演者からは、博士後期課程のメリットだけではなく、デメリットやよく聞かれる心配事についても具体的に話がありました。
社会人講演者は、修了後どのようなキャリアを積んだか、また、博士後期課程在学中に身についた力(専門的知識、論理的に物事を考える力、英語を含めたコミュニケーション能力など)を現在の仕事でどのように活かしているかを語り、これから博士後期課程を目指す学生へ貴重なアドバイスを贈りました。
最後の3つ目のパートでは、在学生及び社会人講演者によるパネルディスカッションが行われました。
学生支援センターの伊東幸子特任教授(学修コンシェルジュ)がファシリテーター役を務め、会場からは多くの質問がでました。その後は、講演を踏まえたディスカッションが行われ、博士後期課程進学のきっかけのヒントとなるような“生の声”が講演者から引き出されていました。
講演者の話の中で共通していたのは、主に下記のような点です。
- 博士後期課程在学中は、自分の時間を自由に使い、研究を計画的に行うことができる(主体性が大切)
- 国際的に活躍するためには、博士号取得が必要不可欠である
- 専門知識を深めると同時に、専門以外の方とも活発な交流をすることも大事である
- 自分が将来どうありたいのかを考え、今できることを実行し続けることが大切である
これらのアドバイスが参加者の心に届き、より多くの学生が本学の博士後期課程で学び、次世代を牽引する人材となることを期待します。
最後に、来場者アンケートに寄せられた意見・要望の一部をご紹介します。
- わからなかった博士後期課程について、よりよくイメージがつかめました
- 博士後期課程を卒業された方からの講演がとても興味深かったです。卒業後就職とどうつながるのかを具体的な進路を交えて紹介して下さったことがすごく参考になりました
- とても楽しかったです。帰って息子に話します。ありがとうございました
- 先輩方の生の体験話を伺えてよかったです。子どもが今後選択する方向を見守ろうと改めて認識しました
- 私自身が既に社会人(会社員)である為、社会人向けの説明や事例がもう少しあると助かります
その他アンケートでいただいた多数のご意見・ご要望については、今後の教育支援に活用していきます。
なお、当日の資料は下記よりご覧いただけます。
- 10/16 渡邉郁弥(工学院 システム制御系 1年)
- 10/31 仲谷佳恵(大学院社会理工学研究科 人間行動システム専攻 3年)
- 10/16、10/31 中村駿介(大学院総合理工学研究科 環境理工学創造専攻 2年)
- ※
- 学年は2017年10月時点
- 10/16、10/31 独立行政法人 国立科学博物館 内尾優子(2004年3月修了)
- 10/16、10/31 東京大学 先端科学技術研究センター 鹿野豊(2011年9月修了)