6月7日、タイ国立科学技術開発庁(以下、NSTDA)のチャダマス・ツバセタクル副長官が東工大を訪問しました。
今回の訪問は、本年3月にNSTDAとの連携により本学が設立した「東工大 ANNEX バンコク」を活用した今後の活動や、本学が2007年に同国に設立した連携大学院(「TAIST-Tokyo Tech(以下、TAIST)」)の教育活動の状況について意見交換を行うことを目的としています。
本学からは、益一哉学長、水本哲弥理事・副学長(教育担当)、関口秀俊副学長(国際連携担当)および、本学のTAIST協力教員が一行を迎え、懇談を行いました。
タイ王国側からは、NSTDAのツバセタクル副長官に加えて、TAISTのパートナー機関でもあるNSTDAの研究機関、国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)から4名、本学の卒業生、タナラック・ティラマヌコン博士(1995年博士課程修了)を含むタマサート大学シリントーン国際工学部(以下、SIIT)の研究者5名が出席しました。
東工大は、NSTDAやSIITなどのタイ王国トップクラスの大学グループと連携して、TAISTで修士課程教育を提供し、同国の高度人材育成に貢献しています。設立11周年を迎えたTAISTでは「自動車工学」「組込情報システム」「エネルギー資源工学」の3つのプログラムを開講しており、卒業生の多くが本学や日本の他大学の博士課程で学んでいます。
ツバセタクル副長官は懇談の中で、タイ王国での高度人材育成への本学の協力に感謝するとともに、TAISTの2018年度の学生応募状況について説明しました。出席者は、TAISTの教育内容や、タイ王国の社会的・経済的発展への貢献が期待される研究者に対する需要の高さについて、意見を交わしました。
今後は、東工大ANNEX バンコクの設立をきっかけとした本学とタイ王国の機関・企業との活発な産学連携が期待されています。