9月24日から25日に中国・北京の清華大学で開催された「第1回国際工学教育フォーラム」(以下、フォーラム)に益一哉学長が基調講演者として招待され、関口秀俊副学長(国際連携担当)と共に出席しました。
フォーラムは、「Innovation and Development of Engineering Education(工学教育のイノベーションと発展)」と題して、中国工程院及び国連教育科学文化機関(ユネスコ)との共催で開催されました。世界各国の大学の代表者、関係機関及び企業関係者など約150名が参加しました。
フォーラムは、各セッションの基調講演と分科会に分かれて行われ、益学長は2日目のEngineering Education for Sustainable Development(持続可能な発展のための工学教育)」のセッションの中で、本学の教育システムについて講演を行いました。各セッションや分科会では熱心な質疑応答があり、工学系分野における教育の在り方について議論が深まりました。
フォーラム開催期間中、益学長は清華大学の邱勇(チウ・ヨン)学長を表敬訪問し、今後の両大学の連携について意見交換を行いました。
東工大と清華大学は、2004年から大学院課程においてダブル・ディグリープログラムである東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム(以下、合同プログラム)をスタートさせ、現在ではバイオコース、ナノテクノロジーコース、社会理工学コースの3コースで150名以上の修了生を輩出しています。修了生は日系企業、中国企業などで様々な分野に進み、この合同プログラムで得た高度な専門知識、語学力、異文化適応能力を武器に日中にまたがる研究やビジネスの最前線で活躍しています。
会談の中で、両学長はこの合同プログラムを発展させること及び両大学の交流を今後益々深めていくことを改めて確認しました。
フォーラム前日には、清華大学に留学中の東工大生やこれから本学に留学予定の清華大学の学生17名と懇談し、清華大学での学生生活や研究活動等について、学生から話を聞きました。懇談の中で学生からは、東工大生がなかなか海外に行かないことや大学のダイバーシティについての質問があり、益学長が答える一幕もありました。最後に、この9月で修士課程を修了する合同プログラムの学生に益学長から学位記が授与され、懇談会はなごやかに終了しました。
また、北京在住の本学卒業生との懇談も行われました。北京蔵前会会員20名と合同プログラムで清華大学へ留学中の学生が益学長との懇談に出席しました。清華大学などの大学関係者や官僚、ベンチャー企業の経営者など幅広い年代の様々な業種の卒業生が参加し、最年長の方は92歳でした。参加者は、益学長が語る東工大の今について感慨深く聞いており、各自が留学していた頃に思いを馳せていたようです。懇談会は和気藹々と進み、東工大と北京蔵前会との交流が今後益々発展することを祈念して閉会しました。
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